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『ハリー・ポッター』キャラクター、知られざる名前の由来・意味を解説

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J・K・ローリング原作、世界的ベストセラー小説の映画化『ハリー・ポッター』シリーズ。未だ衰えることのない人気ぶりには、ハリー・ポッターをはじめとする個性的かつ魅力的な登場人物の存在があるだろう。今回は『ハリー・ポッター』に登場する主要人物の知られざる名前の由来や、意味を厳選して紹介したい。

ハリー・ポッター

「ハリー」は、過去のインタビューにてJ・K・ローリングが、「昔から最も気に入っていた名前」と公言していた。仮に娘ではなく息子が存在していたら、同様の名前を付けていた程だという。

また、『ハリー・ポッター』の公式ウェブサイト「Pottermore」によると、「ハリー」は「ヘンリー」という名前の中世英語版であり、多くの英国の王子の名前として使用されているものだという。つまり、ホグワーツ魔法魔術学校の寮「グリフィンドール」を率いる存在に成長していく人物として、相応しい名前と言える訳だ。

一方の「ポッター」に関しても、過去のインタビューにてJ・K・ローリングが言及していた。「7歳の時に近所に住んでいた家族の苗字が昔から好きだったので、借りることにしました」。

ハーマイオニー・グレンジャー

「ハーマイオニー」は原作者J・K・ローリングによると、ウィリアム・シェイクスピアが手掛けた戯曲『冬物語』に登場した王妃の名前「ハーマイオニー」に触発されたのだという。しかし、人物像としては戯曲に登場する王妃ではなく、『ハリー・ポッター』に登場するハーマイオニーの両親が反映されていると語っていた。「二人とも歯医者であり、如何に賢いのかを証明したがるような人たちです」。

彼女は非常に優秀な生徒として描かれている為、J・K・ローリングは意識的に珍しい名前に決めたのだという。「実際に本が出版された時、一生懸命に勉強に励む少女たちが、同じ名前であることから悪口を言われたりしないように」。ちなみに、この名前はギリシャ神話の登場人物「ヘルミオネー」に由来しているとも言われている。

「グレンジャー」に関しては、米国で起きた労働運動だったり、穀物を扱った農場労働者を指す職業名だったり、様々な要素が由来元であると言われているが、実際のところ真相は不明だ。ちなみに、J・K・ローリングは当初、「パックル」という苗字にしようとしていた模様だが、最終的には「グレンジャー」に決めたとのことだ。

ロン・ウィーズリー

Insiderによると、「ロン」は、古ノルド語で「統治者の助言者」を意味する「Rögnvaldr」を語源とする人名に基づいているのだという。ハリー・ポッターを支える役目を担っている人物に相応しい由来と言えそうだ。

一方で、アーサー王伝承に登場する名前に紐付いているとも言われている。その理由は、ウィーズリー家の多くがアーサー王伝説に関連した名前となっているからだ。例えば、父親の名前はアーサー王の名前そのものであり、兄のパーシーはアーサー王の円卓の騎士の一人だった「パーシヴァル」の別称である。当の本人に関してはアーサー王が使用していた槍、「ロンゴミニアド(別名:ロンの槍)」に由来しているのだという。

「ウィーズリー」に関しては、英語で「イタチ」を意味する「Weasel」から来ている。世間から害獣として嫌われるイタチだが、J・K・ローリングは気に入っている模様。「子供の頃から、私はイタチ科を好きでした。個人的な意見としては、言われるほど害のある動物ではないと思います」。

アルバス・ダンブルドア

正式名は「アルバス・パーシバル・ウルフリック・ブライアン・ダンブルドア」。「Pottermore」によると、各名称に別々の意味が込められているのだという。「アルバス」は、ラテン語で「白」という意味を持つ。これは象徴的とも言える髭の部分を表しているのだろう。

「パーシバル」は、アーサー王の宮廷に仕えていた円卓の騎士から名付けられている。勇敢な魔法魔術の学校長にとって不足ない名前と言えるだろう。「ウルフリック」は、「狼の支配者」または「狼の力」を意味するアングロ・サクソン人の名前だ。「ブライアン」は、「高貴」を意味する古いケルト語に由来する。これも学校長にとって相応しい由来と言えそうだ。

そして最も馴染み深いであろう「ダンブルドア」は、「マルハナバチ」を表す古語から由来しているのだという。J・K・ローリングもまた、過去のインタビューにて「ダンブルドアは音楽に情熱を注いでいる為、私は彼が鼻歌を歌いながら歩き回る姿を思い浮かべたかったのです」と言及していた。

ルビウス・ハグリッド

「ハグリッド」は、「悩む」という意味を持つ「Hagridden」に由来している。ハリー・ポッターの安全を常に心配している人物であることから、相応しい由来と言えるだろう。

また、「Hagridden」には「うなされる」という意味もある。J・K・ローリング曰く、「ハグリッドは酒飲みで、悪夢にうなされている」というイメージから名付けたとのことだ。

「ルビウス」は、「Pottermore」によると、ラテン語で「赤い、赤くなる」の意味を持つ。酒を飲んだ時の顔色を表しているのだという。

ドラコ・マルフォイ

「ドラコ」は、ラテン語で「火を吹く恐ろしい獣、ドラゴン」という意味を持つ。また、「Pottermore」によると、ホグワーツ魔法魔術学校の校章に書かれている「Draco dormiens nunquam titillandus」は、ラテン語で「眠れるドラゴンは決して擽ってはならない」という意味があることも興味深い。

「マルフォイ」に関しては、フランス語「マル:悪、フォイ:信念」などの意味を持ち、二つの文字を繋がると「悪の信念」というような言葉になる。ハリー・ポッターたちを窮地に陥れようとしてきた存在としては相応しい由来と言えるだろう。

スネイプ先生の名の由来は?

Source: Pottermore , Insider , Bustle , accio-quote.org(1,2,3,4,5

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。