『ハリー・ポッター』は「信仰に近い」 ─ ピーター・ペティグリュー役、今でも影響力を実感する

J・K・ローリングが生み出した魔法ワールド『ハリー・ポッター』シリーズは、小説、映画、ミュージカル、スタジオツアーなど、形を変えて世界を魅了している。時代を超えて愛される不朽の物語の存在感は、映画版でピーター・ペティグリュー役を演じたティモシー・スポールも感じるところだという。
映画『ハリー・ポッター』シリーズが終了して12年、66歳となったスポールは主演を務める最新作『Joy to the World(原題)』の取材で米Varietyに登場。代表作である『ハリー・ポッター』の話題になると、「今でも大きな影響力があります」としながら、「半ば信仰に近いようなものになりつつある。奇妙なものです」と語っている。
1990年代後半に刊行された『ハリー・ポッター』は2001年に映画化され、ゼロ年代初頭の世界的ファンタジーブームを創出した。「魔法ワールド」と冠された一つの世界は、ある人にとってはスポールの言うように“信仰”の拠り所となるバイブル的存在でもある。
ところでスポールには、『ハリー・ポッター』の存在意義を象徴するような映画撮影時の思い出があるという。「素晴らしいストーリーテリングでありながら、美しく作られた映画なんです」と語るスポールは、当時を振り返る。
「ある日スタジオを歩いていると、誰かが木の上に葉っぱを一枚ずつ置いていたんです。それが献身というもの。全て観客のためにやっていたのですからね。」
“献身”というキーワードをあげたスポールは『ハリー・ポッター』での経験から、観客の存在を意識しながら役者という仕事に向き合っているようだ。今の気持ちをこう語っている。
「お金を支払われるに値するよう、全力を尽くさなければいけません。俳優、脚本家もみんな、大好きだから、衝動につき動かれているから、仕事しています。歳を重ねるとそれが、誰かが汗水流して手に入れたお金を求めていることなんだって、すごく実感するんです。」
ちなみに、『ハリー・ポッター』からはドラマ版の製作が進行中。米ワーナー・ブラザース・ディズカバリーのデヴィッド・ザスラフ氏は、『ハリー・ポッター』フランチャイズの有効活用を掲げ、開発に取り組んでいるという。
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Source:Variety