『ハリー・ポッターと秘密の部屋』ルシウス・マルフォイがドビーを蹴り落とすシーンはアドリブだった

『ハリー・ポッター』ドラコ・マルフォイの父、ジェイソン・アイザックス演じるルシウス・マルフォイはとりわけダークな存在感を放つキャラクターだ。映画版第2作の『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(2002)でルシウスの人となりを如実に顕す、印象的なシーンはアドリブによるものであったことを、アイザックス本人が明かしている。
『ハリー・ポッター』シリーズではダニエル・ラドクリフ演じるハリーとライバル関係にあったマルフォイ(トム・フェルトン)の父ルシウス。「間違いなく純血」とされるマルフォイ家の当主であるとともに、ハリーの最大の敵となるヴォルデモート卿からも信頼を得る、死喰い人のリーダー格だ。
『秘密の部屋』の終盤、ルシウスはダンブルドア校長に呼び出され、ヴォルデモートの日記を使って生徒を事件に巻き込んだことを暗に指摘されてしまう。ルシウスは部屋を出ていく際に苛立ち紛れに、屋敷しもべ妖精ドビーを蹴り飛ばすが、このシーンはアイザックが即興で思いついたものであることを、『賢者の石』(2001)公開から20周年を記念して製作された番組「リターン・トゥ・ホグワーツ」内で語っている。
「撮影をしていたときのことです。彼(クリス・コロンバス監督)が“ありがとう、これで最後になります”と言ったので、私は足を振り出し、階段を降りて杖を振りました。そうするとクリスが“カット!ジェイソンが滑った床を拭いてくれませんか?”と言うんですよ。だから私は“いや、滑ってないですよ。ドビーを階段から蹴り落としたんです”と言ったんです。そして思ったんです、“これはとんでもなく楽しいことになるぞ”と」。
このアドリブは、結果としてルシウスの非情さとドビーの気の毒さが対照的に描かれることとなった。ちなみに劇中では冷血で非常なマルフォイ親子も、プライベートでは定期的に再会する仲良しぶり。つい先日もフェルトンがアイザックスとのツーショットを投稿し、スイートな関係が続いているようだ。
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