ドラマ版「ハリー・ポッター」ダンブルドア役に『教皇選挙』ジョン・リスゴーが出演交渉中

HBOによるドラマ版「ハリー・ポッター」のアルバス・ダンブルドア役として、『クリフハンガー』(1993)などのアメリカ人俳優ジョン・リスゴーが出演交渉の最終段階に入っていることがわかった。米Deadlineが伝えている。
J.K.ローリング著「ハリー・ポッター」シリーズに登場するダンブルドアは、ホグワーツ魔法魔術学校の校長であり、20世紀で最も偉大な魔法使いとして尊敬を集める人物。映画シリーズでは第1作『賢者の石』(2001)と『秘密の部屋』(2002)でリチャード・ハリスが演じ、ハリスの逝去後はマイケル・ガンボンが引き継いだ。また、『ファンタスティック・ビースト』シリーズではジュード・ロウが若き日のダンブルドア役を演じている。
ドラマ版のダンブルドア役候補には、これまでマーク・ライランスやマーク・ストロングの名前が挙がっていたが、今回の報道ではリスゴーが「最初にキャスティングされる俳優になろうとしている」という。ただしHBOは具体的なコメントを控え、「プリプロダクション(撮影前作業)を進行中であり、契約の締結に伴って詳細を正式に発表します」との声明を発表した。
リスゴーといえば、『ガープの世界』(1982)『愛と追憶の日々』(1983)でアカデミー助演男優賞に2度ノミネートされ、トニー賞受賞歴もある名優だ。近年は『インターステラー』(2014)『ザ・コンサルタント』(2016)『スキャンダル』(2019)などのほか、第97回アカデミー賞の候補作『教皇選挙』にも出演。テレビドラマでは「デクスター 警察官は殺人鬼」(2006-2013)でエミー賞に輝き、近作「ザ・オールドマン~元CIAの葛藤」(2022-2024)では主演を務めた。
映画版と同様、ドラマ版「ハリー・ポッター」の大人役にはイギリス人俳優を起用する方針が伝えられていたため、アメリカ人であるリスゴーの起用は予想外といえる。ただし、リスゴーはドラマ「ザ・クラウン」シーズン1~3でウィンストン・チャーチル役を、舞台『Giant』でロアルド・ダール役を演じるなど、イギリス人役を務めてきた実績がある。
既報によると、ハリー役・ハーマイオニー役・ロン役のオーディションには約3万2千人が応募し、現在選考プロセスが進行中。また、スネイプ役には「ラザロ・プロジェクト」のパーパ・エッシードゥ、ミネルバ・マクゴナガル役に「バッド・シスターズ」(2022-)のシャロン・ホーガンや『ブラック・ウィドウ』(2021)のレイチェル・ワイズ、ルビウス・ハグリッド役に「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」(2020-2023)のブレット・ゴールドスタインが検討中と伝えられたが、いずれも詳細はわかっていない。
ドラマ版「ハリー・ポッター」は、原作小説全7巻をシーズンごとに1巻ずつ、約10年かけて描く大規模プロジェクト。原作に忠実な翻案となり、物語を深く掘り下げるという。撮影は映画版と同じワーナー・ブラザース・スタジオ・リーブスデンにて実施予定。米HBOにて2026年末から2027年初頭のリリースを目指している。
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Source:Deadline