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ワーナー新映像配信サービス「HBO Max」米国で正式発表 ─ DCドラマ「バットウーマン」や『デューン』前日譚など話題のドラマ集まる

https://www.youtube.com/watch?v=LCS4CaZ9dwg サムネイル

ワーナー・ブラザースやDCコミックスなどを傘下に収める米WarnerMediaが、自社独自の映像配信サービス「HBO Max」を米国にて正式発表した。米国でのサービス開始はベータ版が2019年内に、正式版が2020年春ごろになるという。

このたび公開されたプロモーション映像でも強調されているように、本サービスにはWarnerMediaの映像コンテンツが集結。ワーナー・ブラザースやDCコミックス、カートゥーン・ネットワーク、「ゲーム・オブ・スローンズ」(2011-2019)や「ウエストワールド」(2016-)など高品質のドラマを連発するHBO局、CNNなどの作品がすべて集まってくるのだ。注目すべきは、そんなサービスの看板が「ワーナー」ではなく「HBO」であるという点だろう。

HBO Maxのポイントは、WarnerMediaが保有している多数の人気作品が配信されること、そしてオリジナル作品が随時発表されることだ。既存の作品群からは、人気シットコム番組「フレンズ」(1994-2004)やウィル・スミス主演「ベルエアのフレッシュ・プリンス(原題:The Fresh Prince of Bel Air)」(1990-1996)、「プリティ・リトル・ライアーズ」(2010-2017)がラインナップ。「フレンズ」は長らくNetflixにて配信されてきたが、このたび配信権がワーナーに戻ることになる。

また2019年秋からCW局で放送される、ルビー・ローズ主演のDCコミックス原作ドラマ「バットウーマン(原題:Batwoman)」、および「リバーデイル」(2017-)のスピンオフ作品「ケイティ・キーン(原題:Katy Keene)」が独占配信されるほか、ハリウッド屈指の人気プロデューサーであるグレッグ・バーランティと、女優兼プロデューサーのリーズ・ウィザースプーンもオリジナル映画を手がけることが決定済み。2020年春の正式スタート時点で、10,000時間にも及ぶコンテンツの配信を予定しているという。

なおHBO Maxのオリジナル作品については、すでに以下のラインナップが発表されている。

  • 「デューン/ザ・シスターフッド(原題:Dune: The Sisterhood)」:SF作家フランク・ハーバートによる小説『デューン』を、『ブレードランナー2049』(2017)のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が映画化する企画が進行中。そのスピンオフドラマとして製作されるもので、ヴィルヌーヴ監督が自ら脚本・監督を務める。
  • 「トウキョウ・バイス(原題:Tokyo Vice)」:元新聞記者のジャーナリスト、ジェイク・エーデルスタイン氏が日本の裏社会に迫った同名作品を、『ベイビー・ドライバー』(2017)のアンセル・エルゴート主演でドラマ化。
  • 「フライト・アテンダント(原題:The Flight Attendant)」:作家クリス・ボジャリアンのスリラー小説を、「ビッグバン★セオリー/ギークなボクらの恋愛法則」(2007-)のケイリー・クオコ主演でドラマ化。エグゼクティブ・プロデューサーはグレッグ・バーランティが務める。
  • 「ラブ・ライフ(原題:Love Life)」:1話30分、全10話構成のラブコメ・オムニバスシリーズ。『ピッチ・パーフェクト』シリーズのアナ・ケンドリックが主演を務め、アナとは『シンプル・フェイバー』(2018)でタッグを組んだポール・フェイグが製作総指揮に就任した。
  • 「ステーション・イレブン(原題:Station Eleven)」:同名の終末SFサスペンス小説をドラマ化するリミテッドシリーズ。監督は「アトランタ」(2016-)やチャイルディッシュ・ガンビーノ「This is America」MVを手がけたヒロ・ムライ。脚本は「マニアック」(2018)のパトリック・サマーヴィル。
  • 「メイド・フォー・ラブ(原題:Made For Love)」:アリッサ・ナッティングの同名小説を、1話30分の全10話構成でドラマ化。富豪科学者の妻が離婚を計画するが、その脳には監視デバイスが埋め込まれていて…。監督は女性俊英監督S・J・クラークソン、脚本はパトリック・サマーヴィルが担当。
  • 「グレムリン(原題:Gremlins)」:1984年製作の傑作SFファンタジー『グレムリン』の前日譚を描くアニメシリーズ。

2019年7月10日時点でHBO Maxの月額料金は発表されていない。HBOは2014年から配信サービス「HBO Now」(月額約15ドル)を開始しているため、同サービスを上回る料金になるともみられているが、結論は続報を待ちたい。ただし、いずれにせよHBO MaxとHBO Nowがいかに差別化されるのかは大きなポイントとなりそうだ。

WarnerMediaの新映像配信サービス「HBO Max」は2020年春に米国でサービス開始予定。2019年内にベータ版のサービスがスタートする。ところで、日本上陸の可能性は…?

ディズニーのストリーミングも登場

Sources: WarnerMedia, Deadline

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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