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『ブレードランナー2049』ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督、初のテレビドラマに挑む ─ 新作映画『デューン』早くもスピンオフ製作決定

ドゥニ・ヴィルヌーヴ
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/35397143143/

『ボーダーライン』(2015)や『メッセージ』(2016)、『ブレードランナー 2049』(2017)を手がけたドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が、ついに初めてのテレビドラマに挑む。

米ワーナー・ブラザースを有するWarnerMediaは、ヴィルヌーヴ監督の新作映画『デューン(邦題未定、原題:Dune)』のスピンオフドラマ『デューン/ザ・シスターフッド(邦題未定、原題:Dune: The Sisterhood)』の製作を決定。ヴィルヌーヴ監督は製作総指揮・脚本・パイロット版(第1話)監督を務める。

ワーナーはSF作家フランク・ハーバートの傑作小説『デューン』シリーズのメディア展開を進行しており、映画版『デューン』は、その第1作『デューン/砂の惑星』(ハヤカワ文庫SF刊)を2部作構想で映像化するもの(第2作の公開時期などは不明)。今後、ゲームやコミック、デジタルコンテンツへの展開も計画されているという。

映画版『デューン』詳細情報はこちら

ドラマ『デューン/ザ・シスターフッド』は映画と世界観を共有しており、“帝国”によって支配された宇宙のもと、ベネ・ゲセリット(Bene Gesserit)と呼ばれる女性たちを描くストーリーになるとのこと。驚くべき身体能力と精神力をもつ彼女たちは、時に「魔女」とも呼ばれる存在で、帝国による封建制度や陰謀の中にも潜んでいる。ベネ・ゲセリットの目的は、「デューン」と称される惑星アラキスを目指すことだった……。

2019年6月11日現在、出演者のキャスティングに関する情報は不明。ベネ・ゲセリットが向かう惑星アラキスは映画版『デューン』の舞台だが、ティモシー・シャラメをはじめとする映画版のキャストがドラマにも登場するのかも分かっていない。

ヴィルヌーヴ監督は本作の発表にあたって、「ベネ・ゲセリットにはいつも魅力を感じてきました。力強い女性たちをめぐるシリーズに焦点を当てることは、現実に繋がる、刺激的な作品になるだけでなく、テレビシリーズにとってダイナミックな設定にもなると感じています」とのコメントを発表している。

なお本作では、ヴィルヌーヴ監督とともに映画版を執筆したジョン・スペイツも脚本を担当。ヴィルヌーヴ&スペイツの二人はエグゼクティブ・プロデューサーも兼任する。そのほか、原作者フランク・ハーバートの息子である作家のブライアン・ハーバートが同じくエグゼクティブ・プロデューサーとして、SF作家ケヴィン・J・アンダースンがプロデューサーとして参加。二人は原作『デューン』の関連小説『デューンへの道』の作者である。

ドラマ『デューン/ザ・シスターフッド(邦題未定、原題:Dune: The Sisterhood)』は、米WarnerMediaによる新ストリーミング・サービスのオリジナル作品として米国配信予定。なお、ヴィルヌーヴ監督は『デューン』を完成させ次第、本作に着手するものとみられる。

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Sources: Deadline, Variety, IW

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。