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『スター・トレック』幻のクリス・ヘムズワース&クリス・パイン復帰企画、ヘムズワースがお蔵入りの理由を説明

クリス・ヘムズワース「東京コミコン2019」2日目オープニングステージ
©THE RIVER

J・J・エイブラムス製作のリブート版となる映画『スター・トレック』シリーズ第4作にジョージ・カーク役でカムバックする予定がなくなってしまったクリス・ヘムズワースだが、改めてプロジェクトが実現しなかった理由に言及している。

幻となった第4作は、本シリーズの主人公であるジェームズ・T・カーク役のクリス・パインと、ジェームズの父親であるジョージ役のヘムズワースが共演を果たすはずだったが頓挫。原因は2人の出演料だとも報じられたこともあったが、米ポッドキャスト番組「Happy Sad Confused」に登場したヘムズワースによれば、脚本の内容が問題だったという。

第4作についてヘムズワースは、「僕が考えていたような、“こうなるはずだった”とか“こうなる可能性があった”という内容ではなかったんです」と回答。「僕は、“よし、それじゃあ問題を解決して、続けていこう”と考えていたけど、みんなが忙しくなってしまったんです」と説明している。

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第4作の脚本を担当したパトリック・マッケイ&J・D・ペインは、親子であるジョージ&ジェームズが「同い年だったら」という構想のもと執筆。『スター・トレック』(2009)の冒頭ではケルヴィン号が敵の襲撃を受ける中、ジョージは身重な妻とお腹の子どもを避難させた後、ケルヴィン号を敵艦に追突させて帰らぬ人となった。しかし、第4作の脚本でマッケイ&ペインはその展開を覆し、ケルヴィン号が衝突する直前にジョージが自らを転送して生き延びていたことにし、年月の経過に気づかないままジョージが息子のジェームズと出会い、共に冒険を始める筋立てだったと伝えられている。

マッケイいわく、宇宙版『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』(1987)のような、父と息子の壮大な冒険を描かれるはずだったが、このアイデアにヘムズワースは前向きになれなかった模様。「今、父親が過去に登場して、“なんで最初に父親が亡くなった時よりも、ずっと老けてるんだろう?”ってなったら変じゃないかな」と語っている。リブート版第1作が公開された2009年は、今から13年前。ヘムズワース&パインともに年齢を重ねているため、ヘムズワースはストーリーとビジュアルが伴わないことが問題だと感じたようだ。

なお、脚本を手がけたマッケイ&ペインは、いまや「ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪」(2022)でクリエイターを務めるほどの存在に。「みんなが忙しくなってしまった」とのヘムズワースの言葉は、その辺を意味しているのかもしれない。

とはいえ、ヘムズワースはシリーズへの復帰が“絶対にない”とは考えていないとみえ、「キャンペーンをすればシリーズを続行させることができるんじゃないかな」とも反応。2022年6月には米TrekMovie.comに、「J・J・エイブラムスから電話がかかってきて、“クリス・パインと一緒にやりたいんだ”と言われたら、“そうだな、やろう”と答えるだろうね」と述べていた。

Source:Happy Sad Confused

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Hollywood

ロサンゼルスに11年在住していた海外エンタメ翻訳家/ライター。海外ドラマと洋画が大好き。趣味は海外旅行。海外ドラマDIVEを運営。

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