『パイレーツ・オブ・カリビアン』テーマ曲はジャック・スパロウの頭の中で流れているものという解釈、作曲家ハンス・ジマーが語る

♪ダラダンダン、ダラダンダン、ダラダンダン、ダラダダン……。ジョニー・デップ主演の『パイレーツ・オブ・カリビアン』の情景を思い浮かべれば、テーマ曲「彼こそが海賊」が雄大に流れるだろう。
テレビのバラエティ番組でも、タレントが何かにチャレンジする時や、海でのロケシーンで使われる印象も強いこの一曲。誰もが耳馴染みあるこの強力なテーマソングを手掛けたのは、映画音楽界の巨匠ハンス・ジマーだ。
ジマーがこれまでに手掛けた映画の名曲は『パイレーツ・オブ・カリビアン』の他にも無数ある。ごく一例を挙げれば『ライオン・キング』(1994)『ダークナイト』(2008)『マン・オブ・スティール』(2013)などなど。1988年の『レインマン』で注目を集めて以降、ほぼ毎年必ず複数本の注目映画音楽をノンストップで手がける精力的な名匠だ。
『パイレーツ・オブ・カリビアン』のテーマ「彼こそが海賊」についてジマーは最近の海外インタビューで振り返っている。あのメロディーは、ジャック・スパロウの頭の中で流れていそうな音楽を具現化したものなのだそうだ。
「あの音楽は本当に壮大です。彼が小さな手漕ぎボートに乗っているところ、あの雄大なオーケストラが聴こえてくる。あの音楽は、彼の頭の中で流れていたものなんです。なぜなら彼は、彼の空想の中で、史上最も偉大な海賊なのですから。」
小さなボートといえば、3作目の『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』(2007)のラストのことだろう。スパロウは次なる冒険に向かって意気揚々と大海原を進み、そのままエンドロールに突入して「彼こそが海賊」が流れる。また、シリーズ一作目『呪われた海賊たち』冒頭でも、スパロウが小船に乗りながらオーケストラがBGMとなっている。スパロウの頭の中ではダイナミックな音楽が流れていた、というのがジマーの解釈だ。
『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズは新作も望まれる一方、ジョニー・デップ復帰の可能性をめぐって微妙な状態が続いている。プロデューサーのジェリー・ブラッカイマーは「少しずつ歩みを進めている」とも語っているが、もしも実現したら、また映画館の大音響で「彼こそは海賊」を堪能できることになるかもしれない。
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Source:ScreenRant