絶対に屈しない…理不尽に挑む女性の強さ描く「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」はディストピアに希望を見つけるか

巨匠マーガレット・アトウッドのディストピア小説を原作に米国Huluがテレビドラマ化した衝撃作「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」シーズン1が、2018年2月28日(水)よりHuluで独占配信がいよいよスタートする。

2017年4月に米国Huluにて配信が開始されると多くのメディアから賞賛を浴び、第69回エミー賞では作品賞を含む最多8部門を制覇。さらに2018年ゴールデングローブ賞TVシリーズ/ドラマ部門にて作品賞を含む主要2部門を受賞するなど、賞レースを席巻している大評判作だ。あの『スター・ウォーズ』ルーカス・フィルム社長キャスリーン・ケネディも感激し、本作の監督/エグゼクティブ・プロデューサーのリード・モラーノに面会を申し込んだほど。


この度、キャスト・スタッフ陣らによるインタビューが収録されたスペシャル映像が公開となった。

これは「希望を捨てずに戦う姿勢を描く」ドラマだ

映像冒頭では、愛娘のハンナと幸せそうな笑みを浮かべるジューン(エリザベス・モス)の姿が映し出される一方で、男たちによって無理やり引き離される二人の姿も捉えた、ただならぬ緊張感が漂うシーンが映し出される。男たちによって捕らえられたジューンは、名を奪われ、フレッド・ウォーターフォード司令官に“侍女”として仕えることになり、“オブフレッド”(=フレッドのもの)という名を与えられる。環境汚染により、不妊率が増し世界中で少子化が問題となっている世界で、宗教主義国“ギレアド共和国”では、妊娠が出来る健康な身体を持つ女性は、家族、仕事、財産、人権を奪われ“子どもを産むための道具=侍女”として、上流階級の夫妻のもとに送り込まれることが法律で定められている…。
この異様な世界について、「極端な思想を持つ政権が、強硬な姿勢で国を変えていく」と言及するウォーレン・リトルフィールド(製作総指揮)の言葉通り、本ドラマでは、“愛娘と一緒に過ごす”という、母親にとって当たり前な幸せさえも奪われた、理不尽で恐怖に包まれた世界が広がっている。

ハンドメイズ・テイル/侍女の物語

© 2017 MGM Television Entertainment Inc. and Relentless Productions LLC. All Rights Reserved.

その一方で、イヴォンヌ・ストラホフスキー(ウォーター・フォード夫人役)は「誰にとっても不快なこの状況に、皆なんとか対処していく」と語り、さらにプロデューサーのブルース・ミラーも「背景となる世界は暗いが、テーマは違う。希望を捨てずに戦う姿勢を描いているんだ」と語っている。いつの日かこの生活から抜け出そうと僅かな希望を持つ者、生き別れになった愛娘にもう一度再会しようと力強く生き抜くと決める者…。そんな侍女たちの決意を物語るかのように、映像でもオブフレッドらが前を見据えて、力強くゆっくりと歩きだすシーンが収められ、彼女たちの生きざまからは、本ドラマがただ“死”を恐れ現実に従う者の物語ではなく、それ以上に、“絶対に屈しない”という強い意志を持って立ち向かおうとする“女性の強さ”を描いた物語であることが痛切に感じられる。

 

さらに「こういうことが起きてもおかしくない。非現実的なようで、ごく身近な世界なのかも」と断言するのは、サミラ・ワイリー(モイラ役)だ。男性絶対優位の屋敷内での権力構造、正妻が侍女に抱く女の嫉妬や確執、その一方で描かれる侍女同士の絆や友情、子への無償の愛…。センセーショナルな設定や衝撃的な展開の裏には、どこか“現実味”が漂う。女性の人権が侵害されている過去や現在への批判、そして未来への警鐘を含み、決して絵空事ではない本作は、全世界で物議を醸している。

映像の最後では、エリザベス・モスが「オブフレッドは全て奪われる。人権も、世界も、友人も―。それでも決して諦めないの」と力強く語り掛ける。ゆっくりと瞼を開き、覚悟を決めたかのような表情を浮かべ、どこか遠くを見つめるオブフレッドの姿が映し出され、映像は締めくくられている。

絶対に屈しない―。心震わす”魂の物語”を描いた本ドラマをぜひ目に焼き付けてほしい。

ハンドメイズ・テイル/侍女の物語

© 2017 MGM Television Entertainment Inc. and Relentless Productions LLC. All Rights Reserved.

Huluプレミア「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」シーズン1(全10話)は、いよいよ2018年2月28日(水)からHulu独占配信スタート。以降毎週水曜日に1話ずつ追加予定(字・吹)だ。

Hulu「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」配信URL:https://www.happyon.jp/the-handmaids-tale

About the author

THE RIVER編集部スタッフが選りすぐりの情報をお届けします。お問い合わせは info@theriver.jp まで。

JOIN THE DISCUSSION

※承認されたコメントのみ掲載されます。