『ハウス・オブ・カード』主演ロビン・ライトがシリーズ継続を先導していた ― ケビン・スペイシーのセクハラ問題発覚後

Netflixドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』(2013-)は、2018年秋に配信される第6シーズンをもって完結を迎える。この作品は、2017年秋、主演俳優ケビン・スペイシーのスキャンダルによってシリーズ継続の危機にさらされていた。そんな中でシリーズ継続を先導したのは、スペイシーとともにシリーズを牽引した女優ロビン・ライトだったという。

『ハウス・オブ・カード』とケビン・スペイシー問題

『ハウス・オブ・カード』は、現在のハリウッドとは決して切り離せないハラスメントの問題に最初に直面した作品だった。第5シーズンまで主人公フランク・アンダーウッドを演じてきたケビン・スペイシーが、かつて子役俳優に性的行為を求めていたことが被害者の告発によって判明。ケビンは『ハウス・オブ・カード』を含む複数のプロジェクトを降板することになった。本件はハラスメントの被害者が声をあげる「#MeToo」運動の大きなきっかけとして、ハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ・性暴力問題と並んで語られている。


この問題が明るみに出たのち、『ハウス・オブ・カード』はシリーズを継続するかどうかという決断を迫られたようだ。ケビンによるハラスメントが報道された直後、制作を務めるメディア・ライツ・キャピタルとNetflixは本シリーズを第6シーズンで完結させる意向を発表。これはケビンの問題とは無関係だとされたが、それでも内部では継続か打ち切りかをめぐる議論が生じていたようである。

Deadline誌によれば、トーク番組「The Talk」に出演した女優パトリシア・クラークソンは、フランクの妻クレアを演じるロビン・ライトが『ハウス・オブ・カード』継続のため懸命に努めていた事実を明らかにしたという(パトリシアは第5シーズンより、アンダーウッド夫妻の側近であるジェーン・デイビスを演じている)。

ロビンは(シリーズ継続についての)すべての先頭に立っていました。人々の生活を守ろうとしていたんでしょう。番組が終わってしまえば、給料が支払われない人もいるわけですから。」

 

ロビンが『ハウス・オブ・カード』の継続を主張した理由については、あくまでパトリシアの推測である。しかしいずれにせよ、ロビンは2013年に始まった物語の完結を目指していた。第6シーズンでは従来の主人公フランクが登場せず、代わりに妻クレアが大統領として物語の締めくくりを担うのだ。

ケビンの問題が発覚した時点で、『ハウス・オブ・カード』第6シーズンの撮影はすでにスタートしていた。そこで製作陣は撮影を無期限中断し、内容の再検討を実施。ショーランナー(制作統括)のメリッサ・ジェームズ・ギブソン&フランク・パグリースは、フランクを抜きにした物語を新たに執筆したという。ただしフランクがどのような形で姿を消すのか、その方法はいまだわかっていない。

パトリシアは、突然の方針転換に対応したメリッサ&フランクに惜しみない賛辞を送っている。

「すばらしいショーランナーであるメリッサとフランクが、番組の全体を再検討するという仕事をやり遂げてくれました。(第6シーズンは)8エピソードだけですが、見事な新シーズンになるでしょう。感謝しています。」

ドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』第6シーズンは2018年秋にNetflixにて配信予定

Source: Deadline
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