トム・ホランド新作決定、逃亡弁護士演じるスリラー ─ 『イミテーション・ゲーム』脚本家が手がける

ベストセラー小説家ジョン・グリシャムが1997年に発表した『パートナー』(新潮文庫刊)の実写映画企画に、マーベル・シネマティック・ユニバース版『スパイダーマン』シリーズのトム・ホランドが主演することが分かった。ホランドは製作も兼任する。米Deadlineが報じている。
『パートナー』の主人公は、法律事務所でパートナーとして働く若き弁護士、パトリック。パトリックは妻と生まれたばかりの娘を残し、燃えあがる車の中で自らの死を偽装する。パトリックは自分の死を演出し、裕福なクライアントから9,000万ドルをだまし取り、逃亡したブラジルで新たな人生を歩んでいたのだ。
しかし政府を欺こうと懸命に働いていたクライアントが、国外の口座から金がなくなっていることに気づき、死んでいないと信じていた弁護士を追い詰めることを決意する。結果、パトリックはFBIに出頭し、妻や子ども、そして人生に向き合うことになるが……。
『パートナー』は『しあわせの隠れ場所』(2009)のジョン・リー・ハンコックが監督・脚本で製作が予定されていたほか、「SUITS/スーツ」の脚本家ジョン・コーワンらによりテレビシリーズ化を進めていた経緯があるが、いずれも実現には至らなかった。このたび、ユニバーサル・ピクチャーズが実写化の権利を獲得し、『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』(2014)でペンを執ったグレアム・ムーアが脚本を執筆する。
グリシャムといえば、自身の弁護士経験を活かした法廷ものを多数輩出し、その多くが映画化、ドラマ化されてきた。『ザ・ファーム 法律事務所』(1993)ではトム・クルーズ、『ペリカン文書』(1993)ではジュリア・ロバーツとデンゼル・ワシントン、『評決のとき』(1996)ではマシュー・マコノヒーと、そのいずれもが今もスターとして活躍する俳優陣のキャリアを代表する作品となっている。『パートナー』実写企画も、ホランドの新たな境地を切り拓くものとなりそうだ。
『パートナー』の製作時期は不明だが、ホランドは2025年中しばらく『スパイダーマン4』とクリストファー・ノーラン監督最新作『オデュッセイア』の撮影に取り掛かっていることを考えれば、製作開始はもう少し先のこととなりそうだ。
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