「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」、双竜の舞踏後もシリーズは続く? ─ ショーランナーが語る結末の可能性

HBOの新たなメガヒット・シリーズとなった「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」。シーズン1の最終話は、本家「ゲーム・オブ・スローンズ」(2011-2019)のフィナーレ以来最高の視聴者数を記録する快挙となった。
シーズン2ではいよいよターガリエン家の内戦‟双竜の舞踏”が本格化する見込みだが、一体この物語はどこまで続くのだろうか?共同クリエイター/ショーランナーのライアン・コンダルが、シリーズの幕引きについて米Hollywood Reporterに語っている。
ドラマ「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」は、「ゲーム・オブ・スローンズ」の約200年前を舞台にターガリエン家の衰退を招いた内戦‟双竜の舞踏”を描く物語だ。ジョージ・R・R・マーティンの原作『炎と血』(早川書房)によると、その抗争期間は約2年にわたる。以前マーティンは双竜の舞踏を描き切るには「全10話の4シーズンが必要」と述べていたが、本当にシーズン4で完結する予定なのだろうか?
この質問に対し、現在シーズン2を執筆中のコンダルは「今は目の前の10話に集中しています。シーズン2以降も間違いなくストーリーテリングは続きます」と述べた上で、次のように回答している。
「これはシーズン1のフィナーレで起こった出来事の後、150年間続くターガリエン王朝の物語です。歴史が進むにつれて、王や女王が現れては消えていきます。ゆえに問題はこの物語がどこで終わるかというよりも、(この番組の)幕がどこで下りるのか、ということです。なぜなら、この歴史はジョージ(・R・R・マーティン)によって現在進行形で綴られているからです。
『氷と炎の歌』の本のように、結末が物語の終わりというわけではありません。これは物語の一章の終わりで、そのあと別の章が始まるのです。だから『まだわからない』というのが正直な答えです。でも、この物語を伝えるために必要な時間をかけて、劇的に終わらせる必要があるときは、終わらせるつもりです。」
この発言から、コンダルが「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」をターガリエン王朝の歴史が詰まったドラマと捉えていることがわかる。双竜の舞踏が終わったあともターガリエン王朝は続くため、ドラマで語るべきストーリーは確かに存在する。そうなると、「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」は双竜の舞踏に留まらず、ターガリエン家の様々な時代を描くさらに壮大なシリーズになるのかもしれない。
ちなみに、「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」シーズン2は2023年初旬に撮影開始の予定であることが明かされている。
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Source:Hollywood Reporter