俳優ストライキ、『ハンガー・ゲーム 0』が宣伝を解禁 ─ 暫定合意でレイチェル・ゼグラーらプロモーションを許可される

SAG-AFTRA(映画俳優組合)によるストライキの影響で、役者たちが自身の出演作品に関する宣伝や言及が禁じられている中、映画『ハンガー・ゲーム 0』が大作映画として初めてプロモーションを許可される運びとなった。組合の暫定合意によって実現した。
米配給のライオンズゲート社は、現在SAG-AFTRAがストライキを起こしている相手先のAMPTP(映画製作者協会)に加盟していない。プロモーションが可能になったことで、ゼグラーも早速自身のSNSで『ハンガー・ゲーム 0』に関する投稿を行った。ライオンズゲートとSAG-AFTRAが暫定合意に向けて尽力してくれたとの感謝の言葉と共に、作品のビジュアルや舞台裏写真を掲載している。ストライキ後、大作映画の出演者が公式な形で宣伝投稿を行ったのはこれが初だ。
米公開は2023年11月17日と目前。なぜこの土壇場になって暫定合意が成立したのかは不明だと米Varietyは伝えている。キャストたちはベルリンとロンドンで予定されるプレミアイベントにも登壇可能となった。
ストライキ中に暫定合意に至った企画は他にもあり、例えば独立系スタジオNEON製作『フェラーリ(原題)』では主演のアダム・ドライバーがベネチア国際映画祭に登場し、作品について語ることができた。A24『Priscilla(原題)』『The Iron Claw(原題)』なども同様に暫定合意を得ている中、メジャー作品としては『ハンガー・ゲーム 0』が初となった。
『ハンガー・ゲーム 0』は人気シリーズ『ハンガー・ゲーム』の前日譚。ジェニファー・ローレンスが演じたカットニス・エバディーンがプレイヤーとして志願する64年前の物語で、ドナルド・サザーランドが演じたコリオレーナス・スノーが独裁者として大統領になる数10年前に当たる前日譚だ。ゼグラーは反乱が起こった第12地区の贄の少女ルーシー・グレイ・ベアード役で主演を務める。
日本公開は12月22日。理論上、キャストたちは日本に向けたプロモーション活動も可能となった。
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Source:Variety