『インターステラー』70mmフィルム破損のウワサが否定される ─ 米再上映は12月に延期に

クリストファー・ノーラン監督の代表作の一つ、『インターステラー』(2014)の公開10周年を記念したアメリカでの再上映が、2024年9月27日から12月6日に延期されたことがわかった。あわせて、ネット上で話題となっていた同作の70mmフィルムが破損したという噂の最新情報も届いている。
米Varietyによれば、この度の延期は本国で予定されているソフトリリースの発売に合わせるための調整的な動きとのこと。配給の米ワーナー・ブラザース・ピクチャーズと米パラマウント・ピクチャーズはリバイバル上映に向けて協業を進めているという。
今回の上映では、デジタル上映と70mmフィルムIMAX上映が予定されている。X(旧Twitter)では、2014年の公開以降パラマウントによって保管されていた70mmフィルムが全て破損したという噂が出回っていたが、報道によればスタジオ関係者はこれを否定したという。スタジオでは「ほとんどの映画よりも多くのコピー」が保管されているといい、再上映にも支障はなさそうだ。
『インターステラー』は、荒廃した地球を救うべく、幼い娘を残し壮大な宇宙でのミッションに挑む男の姿を描いたSF超大作。居住可能な新たな惑星を探すという前代未聞のミッションに選ばれた元エンジニアの男・クーパーをマシュー・マコノヒーが演じた。ほか共演にはアン・ハサウェイやジェシカ・チャステイン、マイケル・ケイン、ケイシー・アフレック、マット・デイモン、ティモシー・シャラメらが名を連ねている。世界興収は7億3,100万ドルの大ヒットを記録。アカデミー賞では5部門ノミネートを果たし、視覚効果賞を受賞した。
同作後、ノーランは『ダンケルク』(2017)『TENET テネット』(2017)『オッペンハイマー』(2024)を製作。『オッペンハイマー』では自身初のアカデミー賞監督賞、作品賞を受賞し、キャリアの頂点を極めた。
▼ クリストファー・ノーランの記事
Source:Variety