ジョニー・デップ主演のリブート版『透明人間』脚本家が降板していた ─ 「ダーク・ユニバースは何をやっているのか再考すべき」
ジョニー・デップが主演を務める、リブート版『透明人間(原題:The Invisible Man)』の脚本家が降板していたことが分かった。
H・G・ウェルズのSF小説を実写映画化した『透明人間』(1933)は、身体を透明にする薬を開発した科学者が副作用によって凶暴化し、次第に追い詰められていく…というストーリー。今回のリブート版『透明人間』は、ユニバーサル社が過去に手掛けた往年の怪奇映画を、世界観を共有させながら次々と映画化する企画「ダーク・ユニバース」の一環として製作されると伝えられていた。

リブート版『透明人間』の脚本は『グランド・イリュージョン』(2013)『メン・イン・ブラック』(1997)などのエド・ソロモンが執筆を進めていた。だが、Digital Spyの最新のインタビューでソロモンは既にプロジェクトを離れていることを明かしており、理由について「ユニバーサル社と映画のアイデアに相違があったから」と発言している。
「彼らが本当に望んでいることに、僕はもっと耳を傾けるべきでしたね。」
トム・クルーズ主演『ザ・マミー 呪われた砂漠の王女』(2017)を皮切りにスタートしたダーク・ユニバースだが、同作の興行不振を受けてか計画は事実上の凍結状態となっている。ダーク・ユニバース第二弾として計画されていた映画『フランケンシュタインの花嫁(仮題)』の製作は無期延期され、プロジェクト全体を仕切っていた主要メンバーは離脱したと報じられていた。
ソロモンはダーク・ユニバースについて、自身の意見を以下のように述べている。
「ユニバーサルはある種の計算をしなければならなかったと思いますね。”我々はダーク・ユニバースをどうしているんだ?”、 “我々の本当の意図はなんだ?”と。彼らは今、(ダーク・ユニバースを)再設計していると思います。それは良いことですよね。」
現時点でジョニー・デップ主演の『透明人間』、および他ダーク・ユニバース作品の進行状況は不明。往年の名作怪奇映画をリブート、それぞれの世界観をつなげるというアイデア自体は素晴らしいものだけに、なんとか再スタートを切ることを祈るばかりだ。
(文:まだい)
Source: http://www.digitalspy.com/movies/news/a848204/invisible-man-dark-universe-johnny-depp-ed-solomon/