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『アイアンマン』トニー・スタークがお洗濯するシーンがあったことが判明 ─ 「絶対に公開されない」幻のシーン

アイアンマン
© Paramount Pictures 写真:ゼータ イメージ

もしもトニー・スタークが洗濯仕事をやらされ、洗濯機のパーツからアイアンマンのスーツを作ったら?

これは「ホワット・イフ…?」(2021-)の話でもなければ、マルチバースの話でもない。マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の記念すべき第1作『アイアンマン』(2008)で実際に撮影され、そしておそらく永久に公開されないシーンの話だ。

『アイアンマン』のアソシエイト・プロデューサーを務めたジェレミー・ラッチャム氏は、米ScreenRantのインタビューにて「(『アイアンマン』には)未公開シーンがまだ3~4つありますが、ひどすぎたので絶対に公開されないと思います」と発言。マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長とのやり取りを明かしている。

「2012年、ケヴィンに“アブの洗濯シーンを公開すべきじゃないですか?”と聞いたら、“ノー、アブの洗濯は絶対に出せない”と言われたのを覚えていますよ。“僕たちが何もわかっていなかったのがバレてしまう、見られるのは恥ずかしい”と。ただし実際、『アイアンマン』にはトニー・スタークが洗濯しているシーンがありました。[中略]トニーが犯人のために洗濯をしているんですが、洗濯機を壊し、パーツを盗んでマーク1のスーツを作るんです。」

ラッチャム氏が言及している“アブ”とは、トニーを映画冒頭で拉致したテン・リングスの一員であるアブ・バカールのこと。トニーは自身が開発したミサイル「ジェリコ」の組み立てを彼から要求されるが、未公開シーンではテロリストたちの洗濯までやらされていたようだ。そのさなか、洗濯機からコツコツと部品を盗み、作り上げたのがアイアンマンのマーク1だった……ということになる。

もっともこうしたアプローチは、なるべくシリアスかつリアリティ重視だった『アイアンマン』にはハマらなかったのだろう。ラッチャム氏も「バカバカしい、めちゃくちゃなシーンだった」と言っているように、撮影したものの作品にはふさわしくないと判断されたようだ。氏は「見てもらうべきだと思うけれど、絶対公開されないと思います」と個人的な意見を述べている。

ところでラッチャム氏は、『アイアンマン』にはこうした未公開シーンがまだ3~4つ存在すると述べている。同じようなアプローチの場面がいくつか存在したものの、いずれもカットされたということだろう。いっそマルチバースの出来事として受け入れるので、いずれどこかで公開されることを祈りたい。

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Source: ScreenRant

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。