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マーベル「アイアンハート」Rotten Tomatoesスコアが発表、賛否両論に

アイアンハート
(c) 2025 Marvel

米レビューサイトのRotten Tomatoesより、マーベル・ドラマ最新作「アイアンハート」のスコアが発表された。配信開始直後にも関わらず、一部の悪意あるユーザーによる「低評価荒らし」も起こっている。

https://www.rottentomatoes.com/tv/ironheart

批評家スコアには現時点で22件が集まって67%。「シー・ハルク:ザ・アトーニー」の79%、「エコー」の70%を下回った。「シークレット・インベージョン」の53%はクリアしたが、直近のマーベル・ドラマと比較すると低調な滑り出しとなった。

本作は全6話構成で、6月25日に前3話、7月2日に後3話が一挙配信となる編成。本記事執筆時点では配信開始後1時間ほどであるにも関わらず、一般スコアは55%と低評価が付けられている(米Colliderによると、一時は32%にもなったようだ)。本作は1話あたり50分前後であるから、これは配信分の全3話を視聴した上での評価ではない。

「アイアンハート」は、映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』(2022)に登場した若き天才発明家リリ・ウィリアムズを描く単独シリーズ。女性主人公の作品が荒らし被害に遭う事例は『キャプテン・マーベル』(2019)の頃からあり、同作にてRotten Tomatoesでは封切り前の作品に一般評価やコメントがつけられないようシステム改修を余儀なくされたほどだった。「アイアンハート」ではYouTube上でも予告編映像が一方的な低評価を集め、『リトル・マーメイド』の事例と重ねられた。

もっとも、「アイアンハート」は実際に批評家たちの間でも賛否両論だ。最終話(第6話)にかけてマーベル作品らしい盛り上がりがあり、親密さがあって楽しめる作品だとする好評価と、退屈で魅力に欠けるという低評価が入り乱れている。次のような声がある。

「ドミニク・ソーンの迫真の演技のおかげで、近年のMCUドラマの中でも屈指の出来」(Discussing Film)「非常に楽しめる。エンジニアリングと魔法の融合が巧妙」(Original Cin)「序盤は少し苦戦するが、第3話の終わりで軌道修正し、マーベルがMCUで続けていくべき壮大なクリフハンガーに」(Mama’s Geeky)「熱狂的なファンを唸らせるシーンもあるが、単体で見るとそれほど魅力的ではない」(Collider)「過剰なトーン変化、活かしきれないキャラクター、当たり障りのないアクションのせいで、どの部分もぎごちない」(Polygon)「あまりにも無難で当たり障りない。MCUお決まりの罠に陥っている。良いストーリーをシーズン2まで温存しているが、おそらくシーズン2は廃棄されるだろう」(Total Film

筆者は事前に第3話までを視聴。第1話ではリリ・ウィリアムズの若き奮闘が、良く言えば軽やかに、悪く言えばダイジェスト的に取りまとめられた。第2話に至っても物語の進行は断片的で、落ち着く場所がなく、とっつきにくい新キャラクターたちが控えめなケイパー物語を進める。ところが第3話で作品テーマが一気に拡張され、今後が気になる展開に。マーベル作品らしいサプライズも飛び出す注目作となっている。

「アイアンハート」はディズニープラスで独占配信中。

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から企画制作・執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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