【ネタバレ】「IT/イット ウェルカム・トゥ・デリー」第1話、怖すぎる衝撃ラストの意図
この記事には、「IT/イット ウェルカム・トゥ・デリー“それ”が見えたら、終わり。」第1話『新たな恐怖』のネタバレが含まれています。

ドラマ「IT/イット ウェルカム・トゥ・デリー“それ”が見えたら、終わり。」舞台は、1962年のデリー。第1話『新たな恐怖』は、過酷な家庭環境の少年マティが映画館に忍び込み、ミュージカルを鑑賞する場面から始まる。その後、従業員に見つかり逃げ出したマティは、通りがかった親切そうな家族の車に乗車。しかしそれは恐怖の幻影であり、車内は次第に不穏な雰囲気に。やがて妊婦の母親が産み落とした悪魔のような赤ん坊がマティに襲いかかり、彼の死が示唆される。
この幕開けは、原作や映画第1作でペニーワイズに殺されたジョージの悲劇を彷彿とさせる。さらにその後、マティの同級生・リリー、テディ、フィル、ロニーが彼の死の真相を探る流れも、“ルーザーズ・クラブ”を思わせるものだ。

ところが、物語のラストで事態は一変する。4人とフィルの妹スージーが映画館でマティと同じ作品を鑑賞していると、スクリーンにマティが登場。彼が抱えていた布を開くと、あの悪魔の赤ん坊がスクリーンから現実世界へ飛び出し、子供たちを次々と襲撃する。館内は血に染まり、最終的に逃げ切ったのはリリーと、映写室にいたロニーだけだった。
映画版と同様に「ほかの子供たちは生き残るだろう」と考えていた視聴者にとっては、衝撃的な展開だ。それこそが製作側の狙いだったのか?ムスキエティは米The Hollywood Reporterに語っている。
「全くその通りです。第1話のラストで子供たちがやられることで、“聖域など存在しない”という感覚を与えたかった。この世界では、誰も安全じゃありません。それが我々の意図でした。」
さらに、「特定の要素を覆すという狙いもありました」と続け、映画シリーズとの差別化についてこう説明している。
「すでに2作品を作っています。映画版と同じトーンやスタイルを使う以上、視聴者には(ストーリーの仕組みに)慣れてほしくなかった。(お約束の展開を)ひっくり返すことで、視聴者を楽しませたかったんです。また、緊張感や見せ場のボリュームを少し引き上げる意味合いもありました。」
脚本を手がけたジェイソン・フックスも、ラストの惨劇は「(映画2部作を見た)視聴者の予想を裏切り、“全てが覆る、ルールは通用しない、何だって起こり得る”と宣言する」ためだったとコメント。映画版とは異なり、本作のキャラクターは「全員が原作の正史とは限らない」ため、「かなり予想外で刺激的な展開が可能なのです」と語っている。第2話以降も、予測不能な展開に目が離せない。
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Source:The Hollywood Reporter, Entertainment Weekly


























