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『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』マーベル史上最高のオープニング記録狙う ― 米国興収の最速予想が発表に

2008年『アイアンマン』に始まったマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の集大成、映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は、やはりマーベル・スタジオ史上最高のオープニング記録を狙うことになりそうだ。米国より、最速の興行収入予測が到着した。

2018年3月2日(現地時間)、米Box Office Proは、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』が2018年4月27日の米国公開から3日間で2億1,500万ドルの興行収入を記録すると予想。もう少し幅を持たせて「2億ドルから2億3,500万ドル」とも予想されているが、現時点でMCU史上最高のオープニング興収である『アベンジャーズ』(2012)の2億700万ドルを超えることは十分に考えられそうだ。
本作の米国オープニング興収が予想通り2億1,500万ドルとなった場合、これは『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)の2億4,800万ドル、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)の2億2,000万ドルに次いで歴代第3位のオープニング記録となる。

その一方、Box Office Proは現時点で『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の米国興収金額が合計5億3,800万ドルになると予想。これは『アベンジャーズ』の6億2,330万ドルに及ばない数字であり、すなわち今回の予想では「オープニング興収は史上最高、累計興収は史上第2位」とみられているわけだ。
ただしご留意いただきたいのは、同サイトには米国累計興収の予想として「4億9,000万ドルから5億9,000万ドル」とも記されていることである。あまりにも範囲が広いわけだが、逆にいえば、今の段階でそこまで細かな予想はできないということだろう。

しかし、マーベル・スタジオは『アベンジャーズ』の2012年以降、すさまじい勢いでユニバースを展開し、数多くのスター俳優を巻き込んでその規模を拡大してきた。現在歴史的ヒットを飛ばしている『ブラックパンサー』など、大きなインパクトを与えた作品も少なくない。その集大成となる『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の興行成績が6年前に及ばないなど、マーベルとしては到底許されないはずだ。
もっとも『ブラックパンサー』の場合、専門家による事前の興収予測が一切あてにならなかった。当初、オープニング興収は9,000万ドル程度とみられていたところ、現実には2億ドルを超えてしまったのだ。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』も再び専門家泣かせとなる可能性も否めないのである。

なお2018年3月1日(米国時間)、ディズニー/マーベル・スタジオは『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の米国公開日を2018年5月4日から4月27日に急遽繰り上げている
これは『ブラックパンサー』の大ヒットからなるべく間を開けずに『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』を送り出そうという思惑ともみられるが、この措置によって、米国では5月18日に公開される『デッドプール2(仮題)』、また5月25日公開の『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』から少し距離を取ることに成功したわけだ。しかしこれまた、興行収入にいかなる影響を与えるのか、その結果はフタを開けてみないことにはわからない……。

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は2018年4月27日より全国ロードショー

Sources: https://pro.boxoffice.com/long-range-tracking-avengers-infinity-war/
http://www.boxofficemojo.com/
©THE RIVER

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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