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『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』ネタバレ禁止の特別映像公開!予告編で見せたのは「本編のわずか5分程度」

米国時間2018年4月23日、映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のワールド・プレミアが開催された。秘密主義が貫かれてきた本作をすべて目撃した観客が、ついに現れたというわけである。
マーベル・スタジオやアンソニー&ジョー・ルッソ監督らは、これまで本編の内容を明かさないよう務めてきた。プロモーション・ツアーの開始にあたり、ルッソ監督は「今後数ヶ月は同じレベルの秘密主義を守ることをお願いしたい」と観客に求める声明文を発表したほどだ。

このたびマーベル・スタジオは、ロバート・ダウニー・Jr.をはじめとした出演者たちが登場する「ネタバレ禁止映像」を米国で新たに公開した。ルッソ監督による再びの呼びかけや、むしろ本編が楽しみになる驚きの事実も含めてご紹介したい。

#ThanosDemandsYourSilence

「#ThanosDemandsYourSilence(サノスが沈黙を求めています)」というハッシュタグが示しているように、この映像では出演者たちがネタバレを拒否する(というシチュエーション)が次々に映し出される。

ファルコン役のアンソニー・マッキーが「何も言いませんよ」と言えば、ウォーマシン役のドン・チードルは「これは罠だな」と一言。アイアンマン役のロバート・ダウニー・Jr.は「ノー。言いたくない」と断固拒否し、ドラックス役デイヴ・バウティスタは深い溜め息をつき、うっかりネタバレしがちなことで知られるスパイダーマン役のトム・ホランドは口にテープを貼られている始末だ。ネビュラ役のカレン・ギランが「答えたくありません!」と強気に出たかと思えば、ロバートやトムたちは水を飲み、デイヴは再び深い溜め息……。スター・ロード役クリス・プラットが「何ひとつ、言えないんです」と宣言するところで映像は終わっている。

ネタバレ厳禁を謳った映画は数多くあれど、ここまで出演者が前面に登場して協力を求めるケースは珍しいといっていいだろう。もはや「ネタバレ禁止」そのものが映画のプロモーションになっているわけだ。マーベルは「すべてのファンが劇場で初めての鑑賞体験を得られるよう、他の人へのネタバレはしないようにお願いします」と呼びかけている。

事前映像、本編の約5分程度しか使用せず

また米Entertainment Tonightのインタビューにて、ジョー・ルッソ監督は驚きの事実を明かした。予告編やTVスポットなどで事前に公開された本編映像は、149分中約5分程度にすぎないというのだ。

「これまで使われてきたのは(本編のうち)5分くらいだと思います。ほとんど何も見せてません…ドラマティックな部分も出していませんしね。この映画の大きな見どころはキャラクター同士の関わりで、過去10年間のファンにとっては特にそうだと思うんです。ついに大好きなキャラクターたちが共演するわけですよ。物語上の大きなサプライズは、ほのめかしてすらいません。」

また『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)や『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)などと同じく、予告編に使用されたシーンも本編では変更が加えられているという。「秘密を守るために映像を変更していますし、(予告編には)本編に存在しないシーンもあります」と、予告編を信用してはならないことが現時点で断言されているのだ……。

かくも徹底してネタバレを回避する『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』。ちなみにルッソ監督は、ワールド・プレミアの開催に先がけて、インターネットから離れることを薦める声明を再び発表していた。

「映画を観るまであらゆるネタバレを避けようと本気で思うのであれば、映画館に行ける時まで、ソーシャルメディアやインターネットを控えることをお薦めします。」

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は2018年4月27日より全国ロードショー。観客のマナーが、楽しい映画体験を作るのである……!

Sources: Marvel Studios, ET, Russo Brothers

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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