『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は作風を大胆転換?強盗映画の影響大、悪役サノスも「主役のひとり」

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』を手がけるアンソニー&ジョー・ルッソ監督は、これまでマーベル・シネマティック・ユニバースで『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)の2本を手がけてきた人物だ。
この2作品はヒーロー映画でありながら、明らかに別ジャンルの要素を大胆に取り入れたストーリーが魅力だった。前者は(悪役を演じた)ロバート・レッドフォードがかつて得意としたポリティカル・スリラー、後者は『セブン』(1995)を思わせるサイコ・スリラーの筋立てで観客を惹きつける映画なのである。

そんなアンソニー&ジョー監督は、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で強盗映画を参考にしたという。強盗たちが計画を企て、実行し、そしてその影響を目の当たりにする……。映画ファンならば、お気に入りの強盗映画があるという人も少なくはないだろう。

注意


この記事には、映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のネタバレと捉えうる内容が含まれています。

闇の帝王サノス、インフィニティ・ストーンを奪う

本作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は、ジョシュ・ブローリン扮する闇の帝王サノスが、それぞれに強力な力を秘めた6つのインフィニティ・ストーンを集める物語だという。6つ集めるとサノスの「インフィニティ・ガントレット」が完成してしまい、宇宙は恐るべき脅威と対峙することになるのだ……。ヒーローたちは宇宙を救うため、力を結集してサノスと戦うことになる。

これまで少ない出番で存在だけを示してきたサノスにとって、本作は初めて本格的な活躍を見せる作品だ。米CNETのインタビューに登場したアンソニー&ジョー監督は、「本作最大の新要素はサノス」だとして、そのストーリーの一部を明らかにしている。

アンソニー: 彼(サノス)はすごく大胆に、力強く、物語に入ってきます。ある意味、ほとんど主役の一人ですよ。私たちは彼を中心に面白い物語を作っていますし、彼が以前よりも積極的かつ鮮やかにインフィニティ・ストーンを求めていくのを描くため、強盗映画に頼ったところがあります。
映画の全編に、ヒーローたちよりも一歩先を行く悪役のエネルギーがあるんです。強盗映画的なエネルギーをもたらすためにたくさんの映画を観ましたし、その影響を取り入れていますね。

どうやら『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』では、大勢のキャラクターが入り乱れるストーリーをサノスが引っ張っていくことになりそうだ。ヒーローたちは彼を追いながら戦いに挑んでいくことになるのだろう。

 

ところで他ジャンルの要素を作品に取り入れるスタイルは、マーベル・シネマティック・ユニバースが多くの作品で実践している方法だ。たとえば『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)は直球の青春映画、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017)は同じく直球の家族劇、『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017年11月3日公開)は監督の個性を活かしたアドベンチャー・コメディといった趣向である。その点で言えば、実は『アントマン』(2015)は強盗映画の要素を前面に押し出した作品だった。

しかしながらアンソニー&ジョー監督は、『アントマン』のコミカルな強盗映画というよりも、さらにダークで容赦のない“犯罪映画”を目指しているようである。サノス役のジョシュ・ブローリンによれば、ジョー監督は本作のストーリーを『ゴッドファーザー』(1972)になぞらえて説明したというのだ。どうやら『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は、ジョス・ウェドン監督が描いた『アベンジャーズ』シリーズの“お祭り大作映画”としての方向性から大きく作風を転換した作品になりそうである……。

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は2018年4月27日より全国ロードショー。

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Source: https://www.cnet.com/news/avengers-infinity-war-russo-brothers-interview/
© Walt Disney Studios Motion Pictures 写真:ゼータ イメージ

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