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『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』初期脚本、ハワード・ザ・ダックの登場シーンがあった

マーベル・シネマティック・ユニバースの集大成、その第1弾となった映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)に、コミックの人気キャラクターであるハワード・ザ・ダックを登場させる計画があったという。

これまでハワード・ザ・ダックは、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014)、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017)にカメオ登場してきた。アンソニー&ジョー・ルッソ監督は、その本格的な出番を『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』に用意しようとしていたことを米Fandomのインタビューにて明かしている。

「ハワード・ザ・ダックは脚本の草稿には出ていました。すごく良いシーンがあって……ハワード・ザ・ダックを(俳優の)ケン・チョンと一緒にカメオ出演させようとしていたんです。僕たちのお気に入りの場面だったんですが、最終的には全然うまく(映画に)はまってくれなくて。」

俳優のケン・チョンは『ハングオーバー!』シリーズでレスリー・チャウ役を演じ、ルッソ監督の手がけたドラマ「コミ・カレ!!」(2009-2015)に主要キャストとして出演した人物だ。ジョー監督は、ハワード・ザ・ダックの登場シーンがどういうものになるはずだったか、その詳細を語ってくれている。

「ある惑星で、ピーター・クイルがハワード・ザ・ダックから情報を聞き出そうとするシーンでした。(ピーターが)ポーカーの邪魔をするんです。」

アンソニー監督によれば、このほかにも『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』には無数のアイデアが存在したが、やむなく断念することになったという。ハワード・ザ・ダックと同じく『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズに登場した、コスモ・ザ・スペースドッグを登場させる案もあったそうだ。

「この映画ではたくさんのアイデアが検討されましたが、僕たちは(映画を)正しいところへ落ち着けたいと思っていました。すべては制作のプロセスなんです。時には“この映画とはなんぞや”という聖書を書いていることもありましたが、実際の物語に向けて余分を削ぎ落としていかなくてはなりませんでした。」

なおルッソ監督は、ハワード・ザ・ダックが『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』以降も健在であることを以前明かしていた(リンク先ネタバレ注意)。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのジェームズ・ガン監督のみならず、映画『ハワード・ザ・ダック 暗黒魔王の陰謀』(1986)の主演女優リー・トンプソンも新作のアイデアを検討するなど、ハワード・ザ・ダックは変わらず熱狂的に愛されているキャラクターだ。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』での登場は実現しなかったが、遠からずスクリーンで本格的な活躍を見せる可能性もある?

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』MovieNEXは2018年9月5日(水)発売。先行デジタル配信はすでに開始されている。

Source: Fandom

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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