『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』監督「ネタバレされる前に観て!」 ― 本物の脚本、出演者の誰にも読ませていなかった?

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のアンソニー&ジョー・ルッソ監督が、本作で徹底されている秘密主義について新たにインタビューで語った。なんと出演者の誰にも本物の脚本を読ませていなかったというのだが……出演者との証言が食い違い、いよいよその真相が謎に包まれてきたのである。
露Kinowetterの取材に応じたジョー監督は、「今の時点で明かせることは何もありません」と断言。ファンに対するネタバレ自粛要請まで行った、秘密主義への思い入れについてこう語っている。
「この映画の秘密を守るべく、僕たちは懸命に作業してきました。だって10年間のストーリーテリングの終わりにあたるわけですし、マーベル・ユニバースに思い入れが強い人はすごく多いですからね。ですから、みなさんが映画を観に行く時には最高の体験をしてもらいたいんです。
脚本には偽のページを執筆して散りばめましたし、本物の脚本をすべて読んでいる出演者は誰もいません。この映画で何が起こるのか、知っているのはごくわずかな人たちだけなんですよ。」
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』にフェイクの脚本が用意されていたことは、以前ヴィジョン役のポール・ベタニーが明かしていた。インタビューでポールは、「脚本に偽のシーンが書かれていたんです。監督に電話したら、二人はどれがフェイク・シーンなのかを丁寧に教えてくれました」と語ったのである。
しかしドクター・ストレンジ役のベネディクト・カンバーバッチは、演じるために全編の内容を知っておく必要があったとして、脚本の全編を読んだと公言している。またキャプテン・アメリカ役のクリス・エヴァンスも、英Total Film誌にて「幸運にも脚本を手にすることができた」と話していた。ジョー監督の発言が事実ならば、カンバーバッチとエヴァンスは、自身の読んだ脚本がフェイクだったと知らされないまま現在に至っていることになるが……?
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の全編は、世界での劇場公開に先がけて行われる、2018年4月23日(米国時間)のワールド・プレミアにて初解禁される予定。
アンソニー監督は今回の措置について、「笑えるところもいっぱいあるので、映画を観たら話さずにいるのは難しいと思います」と述べた。またジョー監督は「誰かにネタバレされる前に、早く映画を観に行ってほしいですね」と強調している。
映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は2018年4月27日より全国ロードショー。
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』公式サイト:http://marvel.disney.co.jp/movie/avengers-iw.html
Sources: Kinowetter, Total Film May 2018