『ジャック・リーチャー』ドラマでリブートへ ─ 映画版のトム・クルーズ、原作に比べ「背が低い」との声で

累計6,000万部以上を売り上げているアメリカの人気小説シリーズ『ジャック・リーチャー』がリブートだ。TVドラマシリーズ制作の動きが英The Guardianで報じられた。

同作は、トム・クルーズ主演で2012年に『アウトロー(原題:Jack Reacher)』として実写映画化。続くシリーズ2作目の『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』(2016)全米興行収入は、一作目対比わずか27%、5,870万ドルに留まっていた。


不発の原因のひとつとされるのが、原作シリーズのジャック・リーチャーとイメージが大きく異なるトム・クルーズの起用だ。原作のジャックは、2メートル近い身長と100キロ以上の体重の大男。公称172センチの小柄なトム・クルーズには大きすぎる。ファンの疑問の声は原作者のリー・チャイルドの耳にも届いており、The Guardianに対し「トム・クルーズの背が低すぎる、ということが主に書かれた手紙が山ほど届いた」と語っている。

「リーチャーの魅力の一つは、その威圧感。何もしなくとも、ただ部屋に現れただけで、周囲が不安になるような。トム・クルーズでは、こういったポイントが表現できませんでした。だから、原作の読者は(映画化の)当初から怒っていましたね。

原作者のリー・チャイルド。Photo by Mark Coggins

この反省から、リーは原作に忠実なキャスティングでTVドラマとしてのリブートを決意。「TVドラマの良いところは、映画化よりもスター重視のキャスティングをしなくてもよいところ。いわゆる”A-リスト”(=最高クラスの人々)から探さなくても良いというわけです。」

リーは、ドラマ化に向けての契約処理を2018年11月には完了させたいのこと。原作小説はこれまで全21作が登場しているが、1冊あたり10〜12時間分のエピソードでの映像化を望んでいるという。

この度のドラマ化で興味深いのは、実写映画化への原作ファンの不満の声もあり、原作者がより忠実な映像化を望んで動き出したことだ。(起用された役者に罪はないが、)このドラマが成功したとすれば、リー自身も言う「スター重視のキャスティング」の風潮に一石を投じることになるだろう。

Source:The Guardian
Eyecatch Photo:Mark Coggins

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THE RIVER編集長。ライター、メディアの運営や映画などのプロモーション企画を行っています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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