ヒュー・ジャックマン、『X-MEN』の成功で『007』ボンド役をオファーされるも辞退 ─ 「他の仕事のチャンスがなくなると思った」

2000年に公開された『X-メン』のウルヴァリン役でハリウッドデビューを飾ったオーストラリア出身のヒュー・ジャックマン。アメリカで無名の存在だったジャックマンは同役で瞬く間にスターダムを駆け上がり、その成功を受け、『007/カジノ・ロワイヤル』(2006)で6代目ジェームズ・ボンドとしてオファーを受ていけたと、米Indie Wireの取材で明かしている。
はじめにジャックマンは、ウルヴァリン役を演じ始めた初期に回って来るようになった仕事に、不満を感じていたと語っている。
「同じことはやりたくなかったんです。“ヒーロー・アクション・スター”という役柄を。アメリカ映画の多くにありがちで、典型のような役だからね。(貰った脚本には)厳しい状況に置かれた様々なタイプのヒーローが描かれていて、“うーん、ダメだ。これは問題だ!”と思ったんです。」
ウルヴァリンという屈強なスーパーヒーローを演じたことで、ジャックマンには似たような役の依頼が多く舞い込むようになり、その状況に俳優として危機感を感じたようだ。その想いは、俳優なら誰でも喉から手が出るほど欲しがるであろう、ジェームズ・ボンド役のオファーに対しても変わらなかったのだとか。
「一応、目を通したんです」と当時を回顧したジャックマンは、「“ボンドとウルヴァリンを演じたら、他の仕事をする時間が無くなってしまう”と感じました。やっぱり僕は、既成概念にとらわれない人物を演じる方が面白いと思っていますからね」と、ボンド役を辞退した理由を述べた。
世紀のオファーを蹴ったジャックマンは『X-MEN』シリーズに出演する傍ら、クリストファー・ノーラン監督によるファンタジー・ミステリー映画『プレステージ』(2006)、バズ・ラーマン監督の冒険ロマンス映画『オーストラリア』(2008)、舞台出身である自身のルーツへ回帰したミュージカル映画『レ・ミゼラブル』(2012)、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の誘拐スリラー映画『プリズナーズ』(2013)などに出演。様々なジャンルの作品で精悦監督とタッグを組み、俳優としての可能性を広げ続けた。
これまでにジェームズ・ボンドは主にイギリス人が演じていた。もし、ジャックマンが007役を引き受けていたら、2代目のジョージ・レーゼンビーに続くオーストラリア人ボンドが誕生していたことになる。なお、『LOGAN/ローガン』(2017)でウルヴァリン役を卒業したジャックマンは、『デッドプール3(原題)』で同役を再演することが決定済みだ。
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Source:Indie Wire