『スター・ウォーズ:ローグ・スコードロン』復活か ─ 『ワンダーウーマン』パティ・ジェンキンス監督、パイロット描く空中戦アクション作

DC映画『ワンダーウーマン』シリーズのパティ・ジェンキンスが監督に就任しながら頓挫していた『スター・ウォーズ』の新作映画『スター・ウォーズ:ローグ・スコードロン(原題)』が、開発の前線に復帰するようだ。
『ローグ・スコードロン』は、新世代のファイター・パイロットたちをメインキャラクターに、壮大な銀河を悪から守る姿を描くという企画。シリーズ初の戦闘機アクション主体の作品とあって、『スター・ウォーズ』版『トップガン』のような作風に期待がかかっていた。
この企画は、ジェンキンスがジャンプスーツを着込んでXウイングに向かうティザー映像も公開されるほどで、スタジオの気合いは十分だった。2023年12月に米公開を予定していたが、後にジェンキンスのスケジュール都合によって企画が無期延期に。その後は頓挫したとの報道もあった。これは、ジェンキンスがDC映画『ワンダーウーマン3』を手掛けるためと見られていた。
ところが、今度は『ワンダーウーマン3』が例のDCユニバース改革によってお蔵入りに。結局、手が空いた状態となったジェンキンスは、『ローグ・スコードロン』に戻る方向で動いているようだ。
この度ジェンキンスは、ポッドキャスト番組で進捗を明かしている。「『ワンダーウーマン3』のために『スター・ウォーズ』を降りた当時、もしかしたら『ワンダーウーマン3』後にまた『スター・ウォーズ』に戻るかもしれないなと考えていました。そのための契約をしたのですが、当時は『ワンダーウーマン』をやることになるだろうと思っていたのです。それ(『ワンダーウーマン3』)がなくなった時、ルーカスフィルムと私は、それじゃあこの契約も終わらせなきゃ、ということになりました。その契約は、ストライキ中に終了しました。なので、今私は『スター・ウォーズ』の草稿を借りています。どうなるかは、まだわかりませんけどね」。
ジェンキンスが所持している脚本草稿を手がけたライターは不明だ。ジェンキンスは、現在のルーカスフィルムの状況について「最初の映画をどうするかという大仕事を目の前にしている」と報告。『スター・ウォーズ』は現在、ドラマ「マンダロリアン」初の劇場映画『マンダロリアン&グローグー』の撮影を6月より始めようというところで、さらにレイが主役の企画と、ジェームズ・マンゴールド監督による企画も抱えている。ここに『ローグ・スコードロン』が改めて加われば、4本の映画企画の開発に勤しむことになる。
ルーカスフィルムはジャグリング状態だが、「私は『ローグ・スコードロン』に復帰しました」と認めている。ただし、具体的な前進には時間を要するようだ。「これからどうなるでしょう。お互いが満足できるところに持っていくまでに、まだ開発も必要です」。
なお、ルーカスフィルムのキャスリーン・ケネディは一年前、企画について「最終的にドラマシリーズになる」可能性も示唆していた。
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Source:Collider