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『ワンダーウーマン』第3作の脚本が完成 ─ パティ・ジェンキンス監督、早くも第4作に興味

『ワンダーウーマン 1984』
© 2020 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & © DC Comics

DC映画『ワンダーウーマン』シリーズ第3作(タイトル未定)の脚本が完成したようだ。監督・脚本のパティ・ジェンキンスが、イタリアで開催された2022年マテーラ映画祭のトークイベントにて明らかにした。

ガル・ガドット主演による『ワンダーウーマン』シリーズは、現在のDCコミックス原作映画を牽引する作品のひとつ。第1作『ワンダーウーマン』(2017)は大ヒットし、第2作『ワンダーウーマン 1984』もコロナ禍のため劇場&配信の同時展開となったものの健闘を見せた。前作公開直後の2020年12月末、ワーナー・ブラザース&DCコミックスは第3作の製作を正式に発表している。

2022年10月7日、マテーラ映画祭のステージに登壇したジェンキンス監督は「ちょうど先週『ワンダーウーマン3』のラストシーンを書きました」と語った。おそらく脚本初稿とみられるため、これから改稿が重ねられるはずだが、シリーズにとっては約2年ぶりの大幅な前進となる。2022年1月、主演のガドットは2023年中頃の撮影開始を示唆していたため、スケジュール的にもぴったりの進捗と言えそうだ。

また興味深いのは、ジェンキンス監督が早くも第4作の可能性に言及していること。『ワンダーウーマン』を3部作として構想してきた監督は、「映画3本でひとつの物語ですから、“これでおしまい”と言えます。しかし(第3作を執筆した)今では、この後の展開にも興味が出てきたかもしれません」と述べたのである。しかしながら、シリーズの今後は「誰にもわからないこと」だとも強調された。

それもそのはず、ジェンキンス監督は『ワンダーウーマン』第3作のほかにも複数の企画が進行中だ。一時は『スター・ウォーズ:ローグ・スコードロン(原題)』が正式発表され、2022年に撮影予定と伝えられていたが、こちらは一時保留となっている(ジェンキンスのスケジュールが原因とも、創造性の相違が原因ともいわれる)。また、同じくガル・ガドット主演の歴史映画『クレオパトラ(原題)』にはプロデューサーとして参加。当初は同作でも監督を務める予定だったが、スケジュールの都合から、監督をカリ・スコグランドに委ねている。

DC映画『ワンダーウーマン3(仮題)』の公開時期は未定。出演者などの続報も待たれる。

Sources: The Direct, Matera Film Festival

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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