マーベルのケヴィン・ファイギ版『スター・ウォーズ』新作映画が頓挫

マーベル・シネマティック・ユニバースの立役者であるマーベル・スタジオ社長ケヴィン・ファイギが主導するとされた『スター・ウォーズ』新企画が頓挫したことがわかった。米Varietyが伝えた。
ファイギ版『スター・ウォーズ』は2019年より報じられていたもので、2021年には脚本家として『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』(2022)マイケル・ウォルドロンが就任。企画の進捗はあまり聞こえてこなかったが、ひとまず執筆作業だけは進行していることが伝えられていた。また、一時はファイギがルーカスフィルムで役職を持って『スター・ウォーズ』を指揮することになるのではないかとの噂もあった(後に関係者によって「ファイギにその意志はない」と否定されている)。
この度の報道によると、本企画は現在ルーカスフィルムで開発が停止されているという。ウォルドロンは本企画の後にMCU集大成作『アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ』の脚本家にも抜擢されており、一方のファイギも膨大数あるMCU作品を手掛けなければならない。
あわせてわかったところによると、『ワンダーウーマン』シリーズのパティ・ジェンキンス監督による『スター・ウォーズ:ローグ・スコードロン(原題:Star Wars: Rogue Squadron)』も中止になった。これは新世代のパイロットを描く内容で、発表当時は特報映像も製作される気合の入りようだったが、後にジェンキンス監督のスケジュール都合で無期延期に。企画自体は存続するとされていたが、この度「もはや活発な開発は行われていない」と伝えられた。
近年、『スター・ウォーズ』は企画判明と頓挫のサイクルを繰り返している。そのため、ディズニーからルーカスフィルムに「新たな企画やスタッフの発表を控えるように」とお達しが下ったとされるほどだ。
他に判明している企画としては、続3部作のライアン・ジョンソン、『フリー・ガイ』(2021)ショーン・レヴィ、「LOST」デイモン・リンデロフ&「ミズ・マーベル」シャーミーン・オベイド=チノイ、『マイティ・ソー バトルロワイヤル』(2017)タイカ・ワイティティによるものがある。米Deadlineによれば、ワイティティは今なお脚本執筆中で、自身が出演する可能性もあるという。
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