【更新】ジェレミー・レナー、ギレルモ・デル・トロ版『ヘルボーイ』出演を断っていた ─ 「僕では役柄に合わないと思った」

マーベル・シネマティック・ユニバース作品のホークアイ役や『ミッション:インポッシブル』シリーズなどで知られるジェレミー・レナーが、かつて映画版『ヘルボーイ』の出演を断っていたことを明かした。
【2019年7月9日更新】
ギレルモ・デル・トロ監督によって、ジェレミー・レナーがオファーされたのは、ヘルボーイ役ではなくジョン・マイヤーズ役だった(完成版ではルパート・エヴァンスが演じた)ことが明かされている。以下の内容は記事初出時のものであるため、あらかじめご了承いただければ幸いである。
Not the title role. The role of Agent Myers… which went to Rupert Evans. https://t.co/ogmYceZdU3
— Guillermo del Toro (@RealGDT) 2019年7月5日
アメコミ界の巨匠マイク・ミニョーラによるコミック「ヘルボーイ」は、のちに『パシフィック・リム』(2013)『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017)を手がけるギレルモ・デル・トロ監督によって、2004年に『ヘルボーイ』、2008年に続編『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』として映画化されている。両作で主人公ヘルボーイを演じたのはロン・パールマンだったが、それ以前にはジェレミーに出演オファーが届いていたようだ。
米国のポッドキャスト「Life is Short」に登場したジェレミーは、当時の状況をこう振り返っている。
「脚本を読んで、“これはやれないな”と思いました。(キャラクターと)通じ合うことができなくて。(役柄への)入っていき方がわからないので、僕が何をすべきなのかがわかりません、という風にお話ししました。お断りするしかなかったですね。」
『ヘルボーイ』の出演料は高額だったというが、それでもジェレミーは、出演を辞退したことを「まったく後悔していません」と述べている。「(断った作品は)多くの場合、“やらなくて良かった”と思うんです。僕の中では納得しているんですよ。『ヘルボーイ』にせよ何にせよ、良い映画かどうかは問題じゃない。僕では(役柄に)合わないだろう、ということなんです」。

その一方、ジェレミーは長きに渡ってクリント・バートン/ホークアイ役を演じ続けている。この役柄に惹きつけられたのは、「スーパーパワーを持っていない、すごい技術を持った普通の男だった」からだそうだ。
「ソー役なら断っていたでしょうね。僕がキャスティングされるなんてことはなかったでしょうけど。とにかく、“演じ方が分からないので、ごめんなさい”という感じですよ。」
ジェレミーは、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)を経て、ディズニーの映像配信サービス「Disney+」で発表されるホークアイの単独ドラマにも出演すると報じられている。同作は正式発表がなされていないものの、引き続きジェレミーのヒーローとしての活躍を見ることができそうだ。今後は同じくアメコミ原作映画『スポーン(原題:Spawn)』にも出演予定で、こちらでは刑事役を演じるという。
ちなみに『ヘルボーイ』は、キャスト・スタッフを一新したリブート版映画『ヘルボーイ』が2019年9月に日本公開予定。ロン・パールマンに次ぐ“2代目ヘルボーイ俳優”は、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」(2016-)のデヴィッド・ハーバーが務めている。
Sources: Life is Short, EW