スタン・リーの妻ジョアン・リー氏、93歳で死去 ― 脳卒中のため入院していた

アメリカン・コミックの伝説的ライター・編集者であるスタン・リー氏の妻、ジョアン・リー氏が2017年7月6日(木曜日・現地時間)死去した。93歳だった。関係者によると、ジョアン氏は週の前半から脳卒中のため入院していたという。

もともとイギリスで帽子のモデルをしていたジョアン氏と、スタン氏が結婚したのは1947年12月のこと。2人の間には、娘であるモデルのJ.C.(ジョアン・セリア)・リー氏がいる。ジョアン氏の訃報について、一家の広報担当者は6日午後(現地時間)、以下の声明を発表した。
「今朝、ジョアン・リーが静かに、家族に見守られながらこの世を去ったことを確認いたしました。家族はみなさまに対して、この辛い時間を悲しむ時間をいただきたいこと、またプライバシーへの配慮を求めます」
妻であるジョアン氏の存在は、スタン氏が名作コミックの数々を生み出すに至ったきっかけの一つだったという。かつてはシリアスな小説を志していたスタン氏が、コミック業界を去ることを考えていた際、「辞める前に、誇りに思えるようなコミックをひとつ書いたら?」という言葉に背中を押されて作ったのが『ファンタスティック・フォー』だったのだ。スタン氏は同シリーズのいくつかにジョアン氏の名前をクレジットしている。
またスタン氏がマーベル・コミック作品の映像化を手がけるようになってから、ジョアン氏はいくつかの作品に登場している。1994~1996年に放送されたアニメ版『ファンタスティック・フォー』や、1994~1998年のアニメ版『スパイダーマン』にゲスト声優として参加しているほか、映画『X-MEN:アポカリプス』(2016)には夫婦揃ってのカメオ出演を果たしていた。
マーベル・エンターテインメント社は、ジョアン氏の訃報について以下のコメントを発表している。
「ジョアン・リーの訃報を耳にして、私たちは大きな悲しみに包まれています。今日のマーベル・ファミリーの一員を失いました。辛い時を過ごしているスタン、そして娘のジョアンを思い、祈ります」
Source: http://www.hollywoodreporter.com/heat-vision/joan-lee-dead-wife-marvel-comics-legend-stan-lee-was-93-1018951
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