スカーレット・ヨハンソン、ブラック・ウィドウ関連ではない極秘マーベル作品を製作 ─ ディズニー訴訟後、公の場で「恐ろしかった」と語る

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の単独映画『ブラック・ウィドウ』(2021)をもってブラック・ウィドウ/ナターシャ・ロマノフを演じ終えたスカーレット・ヨハンソンが、新たなマーベル・スタジオ作品のプロデュースを務めることがわかった。
この度アメリカン・シネマティック・アワードを受賞したヨハンソンは、2021年11月18日(現地時間)にセレモニーに登壇。様々な共演者や関係者がその祝福のために集まった。
マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギはこのイベントの場で、ヨハンソンが「『ブラック・ウィドウ』関連ではない、別の極秘マーベル・スタジオ企画にプロデューサーとして」携わっていると明かしている。米The Hollywood Reporterなどが伝えている。
スカーレット・ヨハンソンは2021年夏から秋にかけ、『ブラック・ウィドウ』の公開形式について米ディズニーを訴訟しており、緊張が走っていた。これは、当初“劇場限定公開”になるとされた『ブラック・ウィドウ』が配信サービス「Disney+」との同時公開形式に変更されたのは契約違反であり、これによってヨハンソンの報酬に影響が出たと主張するもので、業界で大きな反響を呼んだ。後に両者は和解。この度のイベントは、ヨハンソンが騒動後、初めてマーベル・スタジオの関係者らと共に公の場へ登場する機会となった。
ヨハンソンはステージで訴訟について言及。「初めてのことで、また未知の領域のようでもあり、少し……、恐ろしかったです」と思いを語ったという。「疑念も多々ありました。でも、それと同時に、自分は正しいことのために立ち上がったんだという感覚もあって。今後は、誰も同じ轍を踏まなくていい。だから、やる価値があったと思っています」。
訴訟騒動前、ヨハンソンはディズニーの人気アトラクション「タワー・オブ・テラー」実写映画化企画のプロデュースにも就任していた。訴訟時はその存続も危ぶまれたが、和解報道時にディズニーのアラン・バーグマン会長は「『タワー・オブ・テラー』を含む今後のいくつかのプロジェクトでご一緒できることを楽しみにしています」とのコメントで、ヨハンソンとの関係が良好なものであることをすぐに示していた。
この度ファイギが発表したマーベル・スタジオの新企画がいつ立ち上がっていたものであるかは定かではないが、ヨハンソンとマーベル・スタジオの関係も改修されていることをアピールできる材料になっただろう。
イベントでは、ロバート・ダウニー・Jr。やクリス・エヴァンス、サミュエル・L・ジャクソンといった『アベンジャーズ』の仲間たちがビデオメッセージを送ったほか、シリーズで共演の機会が多かったホークアイ役ジェレミー・レナーは直接ステージに登場し、トロフィーを授与している。
ヨハンソンが製作を務めるという新企画とは何か。『ブラック・ウィドウ』に続き、女性キャラクターに焦点を当てる作品になることも考えられる。マーベル・スタジオは現在31作もの企画を準備中とされており、中にはタイトル未発表の新作映画も含まれる。もちろん、全く別の新たな企画である可能性もあり、それはドラマシリーズやアニメ作品、はたまた短編作品であるかもしれない。現時点で「トップシークレット」と表現されたヨハンソン作品だが、その全容は徐々に明らかにされることだろう。
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Source:The Hollywood Reporter,Variety