ブラック・ウィドウは帰ってこない ─ スカーレット・ヨハンソン「物語は完結した」「仲間に会えないのは淋しい」

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に、ブラック・ウィドウ/ナターシャ・ロマノフは帰ってこない。米Vanity Fairにて、演じたスカーレット・ヨハンソンが再演を改めて否定した。
『アイアンマン2』(2010)から単独映画『ブラック・ウィドウ』(2021)までMCUの中核を担ったヨハンソンは、現在もなおファンの間で復帰が強く求められる人物のひとり。しかし、本人は過去にも「やるべきことはすべてやった」と語り、「彼女は世界を救った。彼女が英雄になった瞬間はそのままにしておきましょう」と求めていた。
今回、ヨハンソンは「私にとって、また演じたキャラクターにとって、意味のある復帰のしかたがあるとは思えないんです」と言っている。「彼女の物語は完結しているから、それを台無しにしたくない。それがファンにとっても大切なことだと思います」。
ヨハンソンは『アベンジャーズ』(2012)の撮影を「本当に楽しかった。最高の思い出です」と振り返っている。共演者のロバート・ダウニー・Jr.やクリス・エヴァンス、クリス・ヘムズワース、マーク・ラファロ、ジェレミー・レナーについては、「全員が親友同士。家族のようなもの」だと。「それぞれがあらゆる変化や浮き沈みを経験し、傷ついたりボロボロになったりしながらも、ともに団結して乗り越えてきました」。
来たる『アベンジャーズ:ドゥームズデイ(原題)』には、かつてアイアンマン/トニー・スターク役を演じたダウニー・Jr.がドクター・ドゥーム役で復帰ほか、ソー役のヘムズワースもカムバック。そのほか、ウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズ役のセバスチャン・スタン、ロキ役のトム・ヒドルストンら、ヨハンソンとMCUで共演した顔ぶれも多数登場する。
今回、ヨハンソンは「仲間に会えないのは淋しいし、ずっと一緒にいたいけれど」とも言っている。そこには、個人的な思いを横においてでもキャラクターを大切にしようとする、10年以上にわたってブラック・ウィドウ/ナターシャ・ロマノフという役柄を守りつづけてきた役者の矜持がうかがえる。
なお『ブラック・ウィドウ』ののち、ナターシャはアニメシリーズ「ホワット・イフ…?」(2021-2024)に再登場している。ただし、この作品で声優を務めたのはヨハンソンではなくレイク・ベルだった。
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