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『ジュラシック・ワールド』に出たい人生だったスカーレット・ヨハンソン、『ブラック・ウィドウ』きっかけでスピルバーグに直談判していた

スカーレット・ヨハンソン
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/48471753011/ Remixed by THE RIVER

人気シリーズ最新作『ジュラシック・ワールド リバース(原題)』に主演するスカーレット・ヨハンソンは、幼少期から『ジュラシック』シリーズの大ファンだ。初めて映画館で観た作品は『ジュラシック・パーク』(1993)で、グッズのテントが人生で一番うれしかったプレゼントだという。「テントを寝室に立て、姉と半分こして入りました。1年くらいはその中で寝ましたね。ヴェロキラプトルが心を落ち着けてくれました」──。

以前から「10年以上、どうにかして参加したいと頑張っていた」というヨハンソン。米Vanity Fairでは、新作の報道が出るたび、エージェントに「出られますよ」と連絡を入れていたと明かす。最大のチャンスが訪れたのは、『ブラック・ウィドウ』(2021)の再撮影中だった2020年。なんと、隣のスタジオで『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』(2022)の撮影が行われていたのだ。

その場で「セットを見せて! 私も参加したい!」と大興奮したヨハンソンは、のちに本作のプロデューサーを務めるスティーブン・スピルバーグと、今後のプロジェクトについて話し合う機会を得られたという。

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「彼(スピルバーグ)と仕事の話をしたことがなかったので、長いあいだ雑談をしていたんですが、数時間ほど経ったあと、彼が“いやいや、『ジュラシック』の話をしなくちゃいけないんだ。君は(シリーズの)大・大ファンなんだって?”と言うんです。私は、“本当ですよ、間違いありません。大・大ファンなんです”と答えました。」

唯一の後悔は、スピルバーグにテントの話をしなかったことだった。ブラック・ウィドウ役を長年演じたマーベル・シネマティック・ユニバースでは、作品やキャラクターを愛するファンたちに出会い、深く心を動かされたにもかかわらず、いざ自分のことになると「おかしなストーカーだと思われないか」という心配が先に立ったという。「彼に話すべきでした。だけど私は、“プロであれ、必死になるな、テントのことは言わないように”と思っていたんです」。

こうした反省からか、最近のヨハンソンは『ジュラシック』愛をあらゆるメディアで語りつづけている。テレビ番組では、念願のシリーズ出演の喜びを「今すぐ死んだとしても幸せ」とまで言い、イアン・マルコム博士役のジェフ・ゴールドブラムから歓迎のメッセージを贈られると、「これで私の人生は完結。引退してもいいくらい」と口にしているのだ。

『ジュラシック・ワールド リバース』で演じるのは、特殊工作員のゾラ・ベネット役。恐竜たちが現代の地球環境で生存できず、赤道直下の隔離環境でわずかに生き残るのみとなった今、特効薬を開発するため、陸海空の恐竜3体からDNAを採取する任務に挑む。ちなみにヨハンソンは脚本を受け取ったあと、ひとりのプロとして、よりキャラクターに厚みが出るように自らのアイデアを提案したそうだ。

共演は、古生物学者のDr.ヘンリー・ルーミス役で『ウィキッド ふたりの魔女』のジョナサン・ベイリー、チームリーダーのダンカン・キンケイド役で『グリーンブック』(2018)のマハーシャラ・アリ。監督は『ザ・クリエイター/創造者』(2023)『GODZILLA ゴジラ』(2014)のギャレス・エドワーズ、脚本は『ジュラシック・パーク』(1993)『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』(1997)のデヴィッド・コープが務める。

映画『ジュラシック・ワールド リバース(原題)』は2025年7月2日に米国公開予定。

Source: Vanity Fair

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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