スカーレット・ヨハンソン、『サンダーボルツ*』製作総指揮クレジットの削除を求めていた ─ 「私は関わっていないから」

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)でブラック・ウィドウ役を長年演じたスカーレット・ヨハンソンが、『サンダーボルツ*』からエグゼクティブ・プロデューサー(製作総指揮)としてのクレジットの削除を求めていたことがわかった。
2024年9月、マーベルは『サンダーボルツ*』にヨハンソンがエグゼクティブ・プロデューサーとして関与していることを発表。しかし、実際に完成した作品にヨハンソンの名前はクレジットされていなかった。
米Interview Magazineでは、ヨハンソンとレッド・ガーディアン役のデヴィッド・ハーバーが対談。これは『サンダーボルツ*』の米国公開日だった2025年5月2日に実施されたもので、ハーバーが「あなたが7人目のサンダーボルツを演じた映画の公開日ですよ。全編に出ていますよね、ご覧になりましたか?」とジョークを交えて尋ねると、ヨハンソンは「ノー」と答えた。
ハーバーが「あなたはエグゼクティブ・プロデューサーですよね」と問うと、ヨハンソンは「クレジットを削除するようお願いしたんです。私は関わっていないから」と応答。ハーバーが「そんなにこの映画が嫌い?」と笑うと、ヨハンソンは「いいえ、あなたがそう思いたいだけでしょ」と同じく冗談で反撃している。
『サンダーボルツ*』には、ヨハンソンが主演・製作総指揮を兼任した『ブラック・ウィドウ』(2021)から、フローレンス・ピュー演じるエレーナ、ハーバー演じるレッド・ガーディアン、オルガ・キュリレンコ演じるタスクマスターが登場。脚本家のエリック・ピアソンが続投したこともあり、事実上の続編ともみられていた。
ハリウッドの映画製作では、前作に深く関わった人物がエグゼクティブ・プロデューサーとしてクレジットされることや、映画のブランド性を高めるために有名なスターやアーティストがクレジットされることもしばしばあるという。実際にヨハンソンは製作に関わっていなかったというから、マーベルは何らかの意向で名前をクレジットし、のちに要望を受けて削除したのだろう。
なお、ヨハンソンはブラック・ウィドウ役としての復帰を以前から否定している。今回も『アベンジャーズ:ドゥームズデイ(原題)』に触れて、ハーバーから「あなたが隠しキャラなのはみんな知ってますよ、ブラック・ウィドウが蘇るんでしょう」と言われると、ヨハンソンは「私が蘇ったら人類の半分が死ぬんですよ。『エンドゲーム』を観てないの?」と反応した。「この話はなかったことにしましょう。あなたがクビになっちゃう」。
映画『サンダーボルツ*』は公開中。
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Source: Interview Magazine