名匠ジョン・ウィリアムズ、『007』シリーズの作曲を「ぜひやってみたい」─ 過去に映画音楽引退も示唆

映画音楽界を代表する作曲家のジョン・ウィリアムズが、『007』シリーズへの参加に前向きな意向を示しているようだ。Classic FMのインタビューにて本人が語っている。
90歳を迎えたウィリアムズといえば、『スター・ウォーズ』『ジュラシック・パーク』『ハリー・ポッター』『インディ・ジョーンズ』シリーズのテーマ曲で知られるほか、『シンドラーのリスト』(1993)『ジョーズ』(2005)など、スティーブン・スピルバーグ監督作を数多く手がけてきた名匠。50年以上に渡り活動しつづけているウィリアムズだが、2022年6月には、『インディ・ジョーンズ』シリーズ第5作をもって引退を示唆していた。
スピルバーグ監督新作『The Fablemans(原題)』を終えた現在、『インディ・ジョーンズ』第5作の作業に取り組んでいる最中だというウィリアムズは、30%ほどサウンドトラックを完成させたことを取材にて明かしている。作曲家として映画界を牽引してきたウィリアムズは、「映画音楽の作曲はとても難しいものなのです。おそらくすべての作曲家に適した職業ではないでしょう」としながらも、「私はとても幸せです。もしも携わっていたなかったら、とても損をした気分になっていたと思います」とも語っており、映画音楽を手がけてきたことを誇りに思っているようだ。
『インディ・ジョーンズ』第5作を最後に、ウィリアムズは映画音楽から本当に退いてしまうのだろうか。引退を考えても不思議ではない年齢だが、名匠が奏でる音楽を望む声が今後絶えることはないはず。そんなウィリアムズは、『007』シリーズの音楽を担当することへの関心を尋ねられたところ、「ぜひやってみたいです」と答えている。
『007』シリーズの音楽といえば、モンティ・ノーマン&ジョン・バリーによるジェームズ・ボンドのテーマが象徴的で、『007 スペクター』(2015)ではトーマス・ニューマン、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2021)ではハンス・ジマーが音楽を担当していた。『ノー・タイム・トゥ・ダイ』につづく最新作で、もしもウィリアムズが音楽に就任したら、どんな楽曲を聴かせてくれることだろう?
ひとまずは、『インディ・ジョーンズ』第5作の公開を楽しみにしておこう。米国公開では2023年6月30日、日本公開では2023年夏公開となる予定だ。
Source: The Guardian