今のハリウッドはリメイクばかり?「きちんと映画を観ていないような人たちに決定権がある」ダコタ・ジョンソンが指摘

ハリウッドの映画スタジオは、もっとオリジナル作品に注力すべき……名優メラニー・グリフィスとドン・ジョンソンを両親に、アントニオ・バンデラスを義父にもつダコタ・ジョンソンが鋭い意見を述べている。
『マダム・ウェブ』で辛酸を舐めたジョンソンが登場したのは、激辛ソースに耐えながらインタビューに答える企画「Hot Ones」。番組ホストより「ハリウッドはリスク回避しすぎ?擦られまくっている話題ではありますが、現場にいるあなたはどう見ていますか?」と尋ねられたジョンソンは、次のように私見を述べている。
「クリエイティブ的な決定が委員会によって下されているようでは、難しいと思います。きちんと映画を観ていないような人たち、何もわかっていないような人たちがクリエイティブ的な決定を下しているようでは難しい。そういうことが起こりがちです。」
“ジョンソンが業界に物申した”というよりも、フランクな会話の中で尋ねられて返したものであるというスタンスは理解すべきでありつつ、これはジョンソンが『マダム・ウェブ』について述べた見解と同じだ。ジョンソンは以前、不振に見舞われた『マダム・ウェブ』について「多くのクリエイティブ上の決定が、委員会によって行われる、ということがあるんです。あるいは、まるで創造性のない人たちによって決められてしまう。そういう中でアートを作るのはすごく難しい。エンターテインメントを作るのも難しい」と批判的に振り返っていた。
この度の会話で、ジョンソンは次のように話している。「何かがうまく行った時にスタジオはそれを続けたがる。だから同じものばかりをリメイクする。でも、人はそういうものを求めていない。みんな新鮮で新しいものを体験したり見たりしたいもの。どうなんでしょう。今はちょっと混乱状態ですよね」。
スタジオにとってヒット作の続編は安全性の高い投資であり続けたが、その状況も少し変わりつつある。マーベル・スタジオの映画は必ずしもヒットしなくなり、業界に革命を起こした『ジョーカー』(2019)の続編『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』(2024)は受け入れられなかった。対して2025年、大ヒットを記録したのはオリジナル作品の『罪人たち』だ。
この後、激辛ソースに悶絶して明らかに調子を狂わせたジョンソンは現在、クリス・エヴァンスやペドロ・パスカルと共に三角関係を演じるA24の恋愛映画『マテリアリスツ(原題:Materialists)』のプロモーション中。2025年6月13日よりUS公開だ。
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