【インタビュー】『ジョジョ・ラビット』ユダヤ人少女役トーマシン・マッケンジー、撮影中ジョジョ役ローマン君の「命を救ったんです」


──撮影はチェコのプラハで行われたと聞きました。観光など、滞在中は何か楽しいことをしましたか?
『ジョジョ・ラビット』の撮影中に、ロンドンに行ってきました。というのも、同じ期間にNetflixオリジナル映画『キング』の撮影があって、ロンドンの郊外に滞在していたんです。その間は旅行したり、街を散策したりしました。それから、プラハの近くにある国際映画祭が開かれる「カルロビ・バリ」という都市に行きました。カルロビ・バリまで田舎道をドライブして楽しみましたね。『ジョジョ・ラビット』の撮影中は遠出は許されていなかったので、思うようには旅行はできなかったです…。
タイカ・ワイティティ監督の『ジョジョ・ラビット』への熱い想い
──エルサの存在を知る唯一の人物であり、ジョジョの母親でもあるロージーを演じたスカーレット・ヨハンソンとの共演はいかがでしたか?
スカーレットとの撮影はとっても楽しかったです。ずっと尊敬していた女優だったので、一緒にお仕事ができてワクワクしましたね!彼女って、とても愛くるしくて愉快な人なんです。一緒にいてとても刺激になりましたし、今も仲良くさせてもらっています。
──タイカ・ワイティティ監督とはいかがでしょうか。そういえばトーマシンさんもタイカ監督もニュージーランド出身ですけど、『ジョジョ・ラビット』で共演する前からお互いに知っていたんですか?
タイカはニュージーランドではかなりの有名人でしたし、成功者でもありました。しかも、一風変わってるけどカッコいい映画をたくさん世に出していたので、ずっと尊敬していました。けど、『ジョジョ・ラビット』以前は会ったことはなかったんです。初めて面会したのはスカイプを通して。『ジョジョ・ラビット』の2回目のオーディションだったんですけど、タイカは「ザ・良い人」って感じで、面白くてユーモアのある方でした。同時にこの作品に対してはかなりの情熱を注いでいたので、彼にとって意味のある作品なんだと思います。たくさんのアイディアを盛り込んでいましたし。タイカのようなレジェンドの作品に携われてとても光栄でした。
──タイカ監督は『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)でも監督をしていて、スカーレット・ヨハンソンもブラックウィドウを演じていますよね。ずばりマーベル映画に出演してみたいですか?
そうですね。マーベル・ユニバースのスーパーヒーローのー員になれたらとっても楽しいでしょうね。あのグループの中に加われたらすごくカッコいいですよ。だってスーパーパワーを持って、しかもヒーローになることができたら、地球上の誰にとっても願ったり叶ったりでしょ?

いつかエイリアン役を演じたい?
──映画全体を通して素晴らしかったところはありますか?
プロダクション・デザインですね。小道具など何から何まで素敵でした。プロダクション・デザイナーのラ・ヴィンセントという方がチームを率いてくれました。彼が手掛けてきた作品が何度も映画賞でノミネートされていて、今回も(2020年第92回)アカデミー賞美術賞にもノミネートされていました。※とにかく、そんな環境で働くことがとても大好きでした!
※ラ・ヴィンセントは本作で、アカデミー賞美術賞ほか、英国アカデミー賞美術賞、美術監督組合賞長編映画賞にもノミネートされている。
──今後も出演作が続くとお聞きしました。将来、どのような役を演じてみたいですか?
私は、何か特定のジャンルという風に自分を縛りたくないので、どんな役でも来るもの拒まず、まずは脚本を読むようにしています。それから人と会って、作品に携わってワクワクするかどうかを確かめてみたいんです。こんな機会に恵まれて私はとてもラッキーなんだと思います。そういえば、ずっと前から言っていることなのですが、エイリアンとかエルフとか、非現実的なキャラクターを演じてみたいんです!だから、そういうオファーが来たら嬉しいですね(笑)。