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『ザ・バットマン』悪役候補ジョナ・ヒル、出演を見送りへ ─ ワーナーとの契約至らず

ジョナ・ヒル
Photo by Harald Krichel https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Jonah_Hill-4939.jpg Remixed by THE RIVER

『トワイライト』シリーズのロバート・パティンソン主演、新たなバットマン映画『ザ・バットマン(原題:The Batman)』にて、ヴィラン役での出演交渉に入っていた、『21ジャンプストリート』シリーズや『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(2013)のジョナ・ヒルが出演を見送ったことがわかった。米Deadlineなど複数のメディアが報じている。

2019年9月下旬、ヒルが出演交渉に入っていることが伝えられた際、交渉は初期段階にあったとのこと。『ザ・バットマン』のプロデューサー陣は、かなり早い段階からヒルの登板を望んでいたが、バットマンを演じるのがパティンソンに決定するまでは話し合いが保留されていたという。当時、両者は主に報酬の金額面で妥協点を見つけられていないとされていた。今回、ヒルとワーナー・ブラザースが出演契約に至らなかった理由は明らかになっていない。なお、ワーナーはすでに新たな候補者の検討に入っているという。

またDeadlineは、『ザ・バットマン』チームが、人気ヴィラン・ペンギン役として『40歳の童貞男』(2005)『ソーセージ・パーティー』(2016)のセス・ローゲンに興味を示したことも伝えている。ただし米The Hollywood Reporterの記者ボリス・キット氏によれば、ワーナーはローゲンと話し合いの場を持ったものの、出演交渉には進まなかった模様。キット氏は、ヒルが出演オファーを受けていたのはリドラー役だったとも記している。

リドラーとペンギンは、ともにバットマンの宿敵として登場するヴィランであり、リドラーは犯罪に謎やパズルを仕掛けるキャラクター。過去には『バットマン・フォーエヴァー』(1995)でジム・キャリーが演じていた。一方、ペンギンは過去にコンプレックスとトラウマを持つ小柄な男で、正気を保ったまま犯罪を繰り返す、ゴッサムでは異彩を放つヴィランだ。『バットマン リターンズ』(1992)ではダニー・デヴィートが演じた。

現在、『ザ・バットマン』のヴィランについては振り出しに戻った状況とみられるが、一連の報道を通じて、脚本・監督のマット・リーヴスが、本作にリドラー&ペンギンという2大キャラクターを登場させる計画であることは明らかになった。撮影は2019年内、あるいは2020年初頭にも始められる計画とあって、遠からず新たな情報が入ってくることになるだろう。なお『ザ・バットマン』では、セリーナ・カイル/キャットウーマン役を『ファンタスティック・ビースト』シリーズのゾーイ・クラヴィッツ、ゴードン刑事役を『007』シリーズのジェフリー・ライトが演じる。

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Sources: Deadline, Variety, Borys Kit

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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