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キアヌ・リーブスが「ぼっちキアヌ」についに反応 ─ 「お腹が空いていたから」

ジョン・ウィック:パラベラム ジャパンプレミア
© THE RIVER

キアヌ・リーブスといえば、『マトリックス』や『ジョン・ウィック』シリーズなどでの激しいアクションをこなすクールなハリウッドスターであると同時に、庶民的な顔も持ち合わせる不思議な存在だ。インターネットでは、「来日するとふらっとラーメン屋に立ち寄る」とか、「香川県にいた」とか、「クタクタのデニムとスニーカーをずっと愛用してる」とか、およそハリウッドスターとは思えないような、親しみの湧くエピソードが数多く語られている。

中でも特に有名なのが、日本語では「ぼっちキアヌ」、英語では「Sad Keanu」と呼ばれる衝撃的な写真。キアヌが道端のベンチで、“ぼっち”でサンドイッチを食べている一コマだ。

“いつもの庶民的コーディネート”、“伸びた髭”、“微妙にボサっとした髪”、“なんか悲しそうなうつむき顔”、“遠慮がちにベンチの隅っこに座っている姿”、“隣にはビニール袋が散乱している”、“その手前を鳥が横切っている”、 “ハリウッドスターなのにベンチでぼっち飯してる”と、何とも言えない条件が揃ったことで、この写真は驚異的な哀愁ポイントを叩き出している。あまりの珍妙さにミーム化し、3Dプリンターを使って(勝手に?)フィギュア化されるほどのトレンドとなっている。

そんな「ぼっちキアヌ」について、キアヌ・リーブスご本人がついに言及したということでたいへん話題になっている。米トーク番組『The Late Show with Stephen Colbert』にゲスト登場したときのことだ。

実はキアヌ、現在『BRZRKR』というアメコミ作品を手掛けている。キアヌ・リーブス自身を模した主人公によるこのアクションシリーズは今後Netflixで実写映画化・アニメシリーズ化を果たすことが決定しており、キアヌも主演を務める。

このコミックの中に、「ぼっちキアヌ」をオマージュしたかのような一コマが登場するようだ。コミックの概要について真面目に語っていたキアヌは、この話題を出された瞬間「ああ、それか」と姿勢を崩す。番組ホストが「みなさん、“ぼっちキアヌ”はご存知ですよね」と例の画像を掲げると、キアヌはこう弁明したのだ。

「サンドウィッチを食べてただけだよ!」

写真を撮られた時の状況について、「悲しかったわけではない?」と確認されたキアヌは、「考え事をしていたんです。ちょっと色々あって。お腹も空いてたし」と説明。ついに「ぼっちキアヌ」の裏側が、本人の口から語られることとなった。

コミック『BRZRKR』の一コマでは、雨の降りしきる中で主人公がベンチに座る姿が描かれ、「ぼっちキアヌ」を再現している。キアヌは「こういうイラストがあるとは知りませんでした」「メタ的ですね」とコメント。なぜコミックで主人公がベンチに座っているのかのストーリー解説を一通り行ってから、「アーティストがあのミームを……何だか知りませんが、あの写真をコミックに使ったんですね」と解釈。少し間を空けて、これが自分の言える精一杯ですという風に両手をあげると、スタジオでは拍手が巻き起こった。

続いて番組ホストが「なぜあなたはこんなにネットでミームにされるのですか?」と尋ねると、「全然わかりませんです」とアゴ髭を撫でながらボソリ。「あなたは非常に個性的で、だからミームにされやすいのでは(lay on you meming)」と言われると、キアヌは突然、ビル・ウィザースの有名曲「Lean On Me」を替え歌して「Meme On Me!」と熱唱。チャーミングなやり方で、気恥ずかしい話題を乗り越えたのだった。

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Source:The Late Show with Stephen Colbert

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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