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『スター・ウォーズ』ローズ役ケリー・マリー・トラン、再演の意志は ─ SNSでの誹謗中傷から約3年

The Walt Disney Company/Image Group LA https://www.flickr.com/photos/disneyabc/48613112328/

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)で初登場を飾ったローズ・ティコは、現代のファンカルチャーの負の側面を期せずして背負った。ジョン・ボイエガ演じるフィンとともに物語の中心を担ったローズには、作品が激しい賛否を呼んだことも含め、激しいバッシングが寄せられたのだ。ローズ役の女優、ケリー・マリー・トランのSNSには大量の誹謗中傷が寄せられ、ケリーはSNSを去っている。

スカイウォーカー・サーガの完結から9ヶ月以上が経った今、ケリーはローズ・ティコという存在をどう捉えているのか。そして、再び演じることはあるのか……。米Colliderの取材にて、ケリーは『スター・ウォーズ』での経験と今後の可能性をこう振り返っている。

「(『スター・ウォーズ』は)すごく楽しかったですよ。だけど、すべてのピースは完璧に収まらなければいけないと思います。すべてはしかるべきタイミング、しかるべきストーリーでなければいけません。ほかのプロジェクトと同じですね。」

ローズ・ティコというキャラクターをめぐる状況には、誹謗中傷とは別に、もうひとつの問題があった。続編『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(2019)において、ローズの出番は大幅に減らされたのだが、これが結果的にケリーへの中傷を事実上肯定することとなったのだ(製作陣はバッシングとの因果関係を否定)。これを受けて、同作公開直後の2019年12月、『クレイジー・リッチ!』(2018)のジョン・M・チュウ監督はローズのスピンオフ作品を手がけたいという意志を綴っていた

ケリーによる今回のコメントは、チュウ監督に対する約9ヶ月越しのレスポンスである。ケリーは「彼(チュウ監督)はすごくクールな人」だと述べ、単独作の可能性については「わからない」とだけ答えた。その一方、インタビュアーの「ローズには語られるべき物語がまだありますよね」との言葉には「もちろん」と同意。「あの世界には、まだ私たちがよく知らないキャラクターがたくさんいると思います」と語っている。

ちなみに『スター・ウォーズ』ののち、ケリーはエリザベス・オルセン主演ドラマ「Sorry for Your Loss(原題)」(2018-2019)や米Huluのホラードラマ「Monsterland(原題)」(2020)に出演。アニメ映画『クルードさんちのはじめての冒険』(2013)の続編『The Croods: A New Age(原題)』(2020)、ディズニーの長編アニメ映画『Raya and the Last Dragon(原題)』(2021)で声優を務めるなど、活躍の幅を広げている。

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Source: Collider

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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