ケヴィン・ファイギ社長、マーベル作品を自ら監督しない理由とは ─ セバスチャン・スタンが聞いてみた

世界中の観客を熱狂させつづけるマーベル・スタジオ。その舵取りをしてきた同社の社長であり、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の全作品にて製作を担当してきた男こそ、ケヴィン・ファイギである。
全世界興行収入の記録を塗り替えた『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)をはじめ、数々の歴史的作品を世に送り出してきたファイギだが、自ら監督を務めたことはこれまで一度もないのだ。その理由は一体何なのだろうか。ドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」のセバスチャン・スタンが、米Colliderのインタビューにて、「“いつか監督をやってみたい?”と彼に聞くと、“それは私よりも優れた人たちがやることだよ”と言われました」と述べている。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズでジェームズ・ガン、『マイティ・ソー』シリーズでタイカ・ワイティティ、『ブラックパンサー』シリーズでライアン・クーグラー、『エターナルズ』でクロエ・ジャオなど、ファイギは気鋭の映画製作者を発掘しては起用してきた。そして各作品ごとにそれぞれの監督の特色を見事に反映させて、スーパーヒーロー映画に新風を巻き起こしてきたのである。
そんなファイギに対して、セバスチャンはかなりの厚い信頼を置いているようだ。「僕が彼のことをずっと好きでいるのは、彼が持ち続けている謙虚な姿勢や、何かが上手くいったときに、信じられないほどにまで感謝の気持ちを忘れないからです」。加えて、「愛するキャラクターについて話しているとき、彼の瞳がきらめているのがわかります」と常に子供のような活気にあふれているとしながら、「自分の仕事に恋をしているのだと思います」と説明している。「だからこそ、意義のある物語を面白く伝えるためにはどうするべきかという情熱を持ち続けられるのでしょう」。
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Source:Collider