『キングスマン』原作者がスパイ作品を製作、Netflixで映像化も視野に ─ 余命宣告を受けたスパイ、腐敗した世界の修復に挑む

『キングスマン』『キック・アス』シリーズなどの原作者、マーク・ミラーがグラフィック・ノベル『King of Spies(原題)』を発表した。Netflixとのコラボレーションのもと製作される。アーティストについては未発表だが、イメージ・コミックより出版されるとのこと。米The Hollywood Reporterなどが報じている。
マーク・ミラーのスパイ・ジャンルへの帰還作となる本作の主人公は、英国で最も優れたスパイのローランド・キング。脳腫瘍で余命6ヶ月と診断され、スパイ業から退くことになった男は、これまで何度も救ってきた世界をあらためて見渡し、このような混乱状態を放置することはできないと感じていた。あらゆるレベルでの貪欲さと腐敗、専制君主、そして彼がもはや信頼を置くことのできないシステム。彼は残された時間を、自分の特殊な力を駆使して変化をもたらし、同時に私生活における傷を修復したいと考えている。世界で最も危険な男は、誰が本当の悪党なのか、悪事の秘密をすべて把握しているのだ。そして今、本当の怪物を追いつめる時が来た……。
余命宣告を受けた凄腕のスパイが、社会に潜む悪を容赦なく追い詰めていく姿が描かれる本作。ミラーは「バイオレンスにあふれ、かつエモーショナルな作品ですが、同時に楽しいものになっています」と説明している。ミラーの新たな代表作誕生に期待が高まるばかりだが、出版時期については発表されていない。なお、『King of Spies』はすでにNetflixにてドラマシリーズ化や映画化が企画されているとのことだ。
Basic idea: World’s greatest secret agent gets cancer and decides to go after the REAL monsters before he goes. He knows who really deserves to die and he’s got a f*ck-load of bullets. Let the mayhem commence! https://t.co/Qrj3cTULK5
— Millarworld (@mrmarkmillar) July 12, 2021
ちなみにミラーがNetflixとタッグを組むのは、今回がはじめてのことではない。2021年5月に配信されたドラマ「ジュピターズ・レガシー」のほか、「スーパークルックス(原題:Supercrooks)」「ザ・マジック・オーダー」(原題:The Magic Order)『リボーン(原題:Reborn)』など、自身が手がけた原作の映像化作品でも仕事を共にしている。
Source:The Hollywood Reporter