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『キングスマン:ファースト・エージェント』続編企画が早くも存在 ─ 「次はキングスマン最初の10年間を描きたい」

キングスマン:ファースト・エージェント
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『キングスマン』シリーズの最新作にして前日譚映画、『キングスマン:ファースト・エージェント』に早くも続編の企画が存在するようだ。監督・脚本のマシュー・ヴォーンが「続編の準備ができるのも近い」と明かした。

同名コミックに基づく『キングスマン』シリーズは、表の顔は紳士、裏の顔はスパイ組織の“キングスマン”による活躍を描いた人気スパイ・アクションで、第1作『キングスマン』(2014)と続編『キングスマン:ゴールデン・サークル』(2017)はコリン・ファース演じるハリーとタロン・エジャトン演じるエグジーが主人公。『キングスマン:ファースト・エージェント』は“すべての始まり”を描く前日譚として設定とキャストを一新し、1910年代を舞台とする戦争スパイ・アクション映画となった。

The Hollywood Reporterにて、ヴォーン監督は以前からの宣言通り「『キングスマン3』を2022年に撮ります。エグジーとハリーの関係性の最終章で、準備はできています」とコメント。その後の構想として、「それから『キングスマン:ファースト・エージェント』の続編をやりたい。キングスマン・エージェンシーの最初の10年間を、本作の最後に登場したキャラクターたちで描くものになります」と語っている。

『キングスマン:ファースト・エージェント』には、主人公のオックスフォード公爵を演じたレイフ・ファインズをはじめ、ハリス・ディキンソン、ジェマ・アータートン、ジャイモン・フンスー、トム・ホランダー、ダニエル・ブリュール、チャールズ・ダンスら豪華キャストが集結。なかでも監督はアーロン・テイラー=ジョンソンが演じたアーチー・リードを活躍させる方針のようで、「レイフとアーロンを同じミッションに参加させたい。ぜひやりましょう、最高のものになると思う」と力を込めた。

ハリーとエグジーを描く『キングスマン』のメインシリーズは第3作で完結するが、監督の意向が実現すれば、その後もあらゆる形で『キングスマン』は展開していくことになるだろう。『キングスマン:ゴールデン・サークル』に登場したアメリカのスパイ組織・ステイツマンのスピンオフについても、再び「(『ファースト・エージェント』続編のあと)ステイツマンのスピンオフをテレビで作るかもしれません」と強調した。

もっとも、マーベルやDCのように巨大企業が主導権を握るユニバースとは異なり、『キングスマン』はヴォーンの采配にかかっている部分が大きい。ヴォーンは「あれも作れる、これも作れると傲慢に考えたくはないし、むしろ観客の需要にかかっています」と慎重な姿勢を示した。「『キングスマン:ファースト・エージェント』の準備ができるのも近いですが、今は『キングスマン3』の準備ができたところ。その2本が成功したら、あとは一歩ずつ進めていきます」。

映画『キングスマン:ファースト・エージェント』は2021年12月24日(金)より公開中。

Source: The Hollywood Reporter

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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