『キングスマン:ゴールデン・サークル』生々しいエロシーンは如何にして撮影されたか ─ あの指は誰の指?

2018年1月5日より遂に日本公開された映画『キングスマン: ゴールデン・サークル』。劇中にはタロン・エガートン扮するエグジーとある女性キャラクターによるかなり過激なシーンが含まれているのだが、その場面は如何にして撮影されたのだろうか。その疑問に、マシュー・ヴォーン監督自身がVultureのインタビューで答えている。

問題のシーンは物語中盤だ。エグジーはグラストンベリーの野外フェスで、本作の悪役の一人チャーリーの元彼女であるクララに接触。体内に超小型追跡装置を入れるため、クララとセックスにもつれ込もうとする。超小型追跡装置は粘膜に付着させる必要があるため、エグジーはクララの「下の穴」を狙う羽目になるのだが、この生々しいシーンは実のところどのように撮影されたのだろか。「これが映画作りの素晴らしさですよね」と語るヴォーン監督は、こう明かす。
「特注レンズを使いました。ドリー撮影(編注:カメラをドリーと呼ばれる台車に乗せ、被写体と共にカメラを移動させる撮影方法)でカメラ位置を身体にかなり近づけたのですが、誤って身体を傷つけたりしてはいけませんでした。」
舐めるようなカメラワークでクララに追跡装置が迫るシーンの臨場感は相当なもの。特注レンズを使い、カメラを身体のギリギリまで寄せた撮影によって、エロティックで迫力満点の映像に仕上がったということだ。なお米ScreenRantがタロン・エガートンに行ったインタビューによれば、ここでクララの下着の中へと入っていく指は、実はタロン・エガートンではなく、クララ役のポピー・デルヴィーニュの実際の夫の指だという。
この物議を醸すシーンについて、ヴォーン監督は以下のようにも語っている。
「こういうのは好きじゃない、とんでもないシーンだという人の気持ちも分かります。(そういった意見は)全然平気だし尊重もしますけど、こういうシーンが好きな人もいますからね。」
ちなみに『キングスマン』第1作目は、悪役に囚われていたティルデ王女がエグジーにア◯ル・セックスをサービスするというシーンで締めくくられており、「こういうシーン」を入れたいというヴォーン監督の意図が感じられるようでもある。
映画『キングスマン: ゴールデン・サークル』は、2018年1月5日より全国で公開中。ヴォーン監督がこだわったエロティックな映像は、ご家族揃って劇場でご覧あれ。
(文:まだい)
Source: https://screenrant.com/kingsman-2-glastonbury-sex-scene-matthew-vaughn/
https://screenrant.com/kingsman-2-controversial-sex-scene-glastonbury-taron-egerton-defence/