『ナイブズ・アウト:グラスオニオン』副題はビートルズの楽曲に由来 ─ ファンであるライアン・ジョンソン監督が説明

『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』(2019)の続編映画、『ナイブズ・アウト:グラスオニオン』が2022年12月23日(金)よりNetflixにて独占配信される。副題として付けられた『グラスオニオン』には、一体どんな意味が込められているのだろうか?
『ナイブズ・アウト』シリーズは、『007』などでおなじみのダニエル・クレイグ演じる風変わりな紳士探偵、ブノワ・ブランが難解な殺人事件の謎を解き明かす物語。続編では名探偵のブランが、絶海の孤島で巻き起こる殺人事件の真相を解き明かすべく捜査に乗り出していく。
副題の『グラスオニオン』とは、「片眼鏡・単眼鏡」という意味を持つ言葉として英国で使われている。いわばスラングなわけだが、前作に引き続き監督を務めたライアン・ジョンソンいわく、このタイトルは、ビートルズのアルバム「ザ・ビートルズ」に収録されている同名楽曲「グラス・オニオン(Glass Onion)」から影響を受けたものだという。Tudumのインタビューにて、ビートルズファンだというジョンソン監督は以下のように説明している。
「ブランが相手をとことん打ち負かすことができるような、誇張された比喩として使える何か面白いものを私は常に探しています。そもそも最初からすべてがよく見える状態であるということ。だから、ガラスのような何か透明なものという考えが浮かびました。正直に言うと、iPhoneを取り出し、文字通り“ガラス(glass)”という単語で自分の音楽ライブラリを検索しました。きっと何かガラスに関するいい曲があるに違いない、と。それで、ガラスの要塞、ガラスの城、ガラスの人間…と探しているうちに、最初にこれだと思ったのが、自分がビートルズの大ファンということもあって“グラス・オニオン(片眼鏡)”だったのです。」
ビートルズによる同楽曲の題名や歌詞に込められた意味は、ファンの間でも様々な解釈が提示されている。実際のところ、ジョンソン監督が楽曲にどのような解釈を持ち、オマージュを捧げたのかは定かでない。地中海で起きる殺人事件の謎解きに招かれた探偵のブランが、ガラスのように透けて見える容疑者たちの心を覗き込み、名推理とともに真実を解き明かしていくことを比喩した言葉なのだろうか。もしかしたら犯人を突き止める鍵を握っているかもしれない。配信開始までの時間、ジョンソン監督から与えられた謎を様々な角度から推理してみるのも面白そうだ。
前作では主演のダニエル・クレイグをはじめ、クリス・エヴァンスやアナ・デ・アルマス、クリストファー・プラマーらが共演。『グラス・オニオン』でもまたエドワード・ノートン、デイヴ・バウティスタ、キャスリン・ハーン、ジャネール・モネイら豪華俳優陣が勢揃いしている。一体、犯人は誰なのか……?
映画『ナイブズ・アウト:グラスオニオン』は、2022年12月23日(金)よりNetflixにて独占配信開始。
Source: Tudum