『ドクター・ストレンジ』スコット・デリクソン監督、カルトファンタジー『ラビリンス/魔王の迷宮』続編映画に就任

『ドクター・ストレンジ』(2016)のスコット・デリクソン監督が、1986年製作のファンタジー『ラビリンス/魔王の迷宮』の続編映画(タイトル未定)に就任したことがわかった。米Deadlineなど複数のメディアが報じた。
『ラビリンス/魔王の迷宮』は、まじないによって弟をゴブリンの魔王にさらわれてしまった少女サラが、弟を救うべく巨大な迷宮に挑むストーリー。少女サラをジェニファー・コネリー、魔王ジャレスをデヴィッド・ボウイが演じ、多くのクリーチャーがマペットで表現された。監督は「セサミストリート」「マペット・ショー」のジム・ヘンソン、製作総指揮を『スター・ウォーズ』のジョージ・ルーカスが担当。コミックやゲームなどでその後もシリーズが展開され、カルト的な人気を誇っている。
続編の企画は以前から存在しており、かつては『ドント・ブリーズ』(2016)のフェデ・アルバレス監督が着手していた。このたび監督に就任したスコット・デリクソンは、『ドクター・ストレンジ』をはじめ、『エミリー・ローズ』(2005)『NY心霊捜査官』(2014)などでホラー/スリラー/ファンタジーの才能をいかんなく発揮してきたクリエイター。その稀有なバランス感覚は、きっと本作にも活かされることだろう。

製作総指揮にはデリクソン監督のほか、創作上のパートナーである脚本家のC・ロバート・カーギル、そしてジム・ヘンソンの息子ブライアン・ヘンソンが参加。オリジナル版『ラビリンス/魔王の迷宮』でマペットの操演を務めた経歴を持ち、『パペット大騒査線 追憶の紫影(パープル・シャドー)』(2018)などを手がけた経歴の持ち主だ。プロデューサーはジム・ヘンソン・カンパニーのリサ・ヘンソン、脚本はホラーアンソロジードラマ「Into the Dark(原題)」のエピソード監督を務めたマギー・レヴィンが執筆する。なお、製作はオリジナル版を手がけたTriStar Picturesが担当する。
デリクソン監督は、2020年1月に『ドクター・ストレンジ』の続編である『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス(原題)』の監督を降板。製作総指揮として同作には残留するが、その後、クリス・エヴァンス主演のスリラー映画『Bermuda(原題)』を手がけることも報じられていた。また、脚本家のカーギルとは、ホラー作家ジョー・ヒルの作品を映画化する企画も進めているようだ。
Source: Deadline