スティーブン・ラング、熱望していたケーブル役について「実は全然知らなかった」 ─ 『デッドプール2』争奪戦後日談

『デッドプール』続編でデッドプールの”相棒”として初の実写化登場を果たすマーベル・コミックの人気ヒーロー、ケーブル役を熱望していた俳優のスティーブン・ラングは、実は肝心のケーブルというキャラクターについてほぼ何も知らなかったという。

ケーブルは、主に『X-MEN』シリーズに登場する人気ヒーローだ。未来からやってきた謎の戦士で、サイボーグ化された左腕に、片目の義眼は光っている。2016年の大ヒット作『デッドプール』の続編への待望の初登場とあって、同役をめぐっては様々なベテランアクション俳優たちの起用が噂されており、中には本人自らSNSで立候補する者もあった。たとえばロン・パールマンは「俺こそがケーブルに相応しい!」、ドルフ・ラングレンは「そういうキャラクターは聞いたことねぇけど、そいつはデケェのか?だったら俺がソイツになってケツを蹴りあげてやるけどさ」と、たぎる闘志を見せていた。ほか、カイル・チャンドラーやラッセル・クロウ、ブラッド・ピッチなどの噂も囁かれた後、一時期はマイケル・シャノンが最有力との声もあった。結果としてケーブル役には、驚くべきことに『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でサノスを演じるジョシュ・ブローリンに決定したことは、よくご存知の通りだ。

スティーブン・ラング「ケーブルのことは全然知らない」

ケーブル候補のレースがごく初期段階にあったころ、上述のロン・パールマンやドルフ・ラングレンに並んで熱心に存在感をアピールしてきたのがスティーブン・ラングだ。遡ること2010年の時点より、スティーブンはケーブル役に意欲を見せていた。映画『デッドプール』の成功を受けてケーブルの登場が公式なものになった頃には、ファンが二次創作したコラージュ画像を自らリツイートし、さらに鍛え上げた上腕二頭筋の写真と共に「ケーブルとは永遠に結ばれている(編注:シェイクスピア戯曲『オセロー』の一節”cables of perdurable toughness”にかけた教養ギャグ)」と投稿するほどの熱の入りようだったのだ。

ところが、である。この度スティーブンが語った所によると、ケーブルという名前と容姿については知っているものの、その詳細についてはほとんど何も知らなかったのだという。Screen Rantのインタビューに答えた。

「オーディションは受けませんでしたし、本当のことを言うと僕はケーブルなんて全然知らないんですよ。

しかしスティーブンは、決してポップカルチャーに関心を持っていないわけではない。他の少年少女同様、小さい頃はマーベル・コミックの大ファンだったという。スティーブンは振り返る。

「えっと、僕とマーベル・コミックスの関係は60年代にまで遡るんですが…、読者としてのお話ですよ。当時はスパイダーマンが初めて出た頃で(編注:スティーブン・ラングは1952年生まれ、スパイダーマンのコミック初登場は1962年)、ファンタスティック・フォーもファンでしたし、ドクター・ストレンジも大好きでした。ジム・ステランコやジャック”ザ・キング”カービー、それにスティーブ・ディッコも大好きだったなぁ。彼らだったらよく知ってるし、読み込んでいましたよ。だから何というか…、ケーブルが登場する頃には、僕はもう、卒業していたんですよね。

主に60年代、いわゆる”シルバー・エイジ”にマーベル・コミックに親しんだスティーブンだけあって、ケーブルに馴染みがないのも無理はない。ケーブルのコミック初登場は、その後幾度かのブームの波を経て”モダン・エイジ”1990年まで待たなくてはならなかった。

では、そんなスティーブンがケーブルというキャラクターを知り、関心を持ち始めたきっかけは何だったか。遡ること2010年時点のインタビューでは、初めてケーブルを知った瞬間のエピソードを語っている。

「ある少年に教えてもらったんです。”あのね、みんながあなたにケーブルを演じて欲しいって”。それで僕が”それは誰だい?”と尋ねると、グーグル検索して見せてくれたんです。”おぉ、これはカッコいね”ってね。」

この発言の後、スティーブンはケーブル役への興味を尋ねられ、「もちろんですよ。喜んで。(コミックを)一通り読んでみて、良いな、イケてるキャラクターだな、掘り下げてみたいなと思ったら、是非ね」と回答していた。結局ケーブル役は叶わなかったスティーブン・ラングだが、近年では盲目の殺人ジジイ役を演じた『ドント・ブリーズ』(2016)がヒット、現在その続編の企画も進行中だという。

映画『デッドプール2(仮題)』は2018年6月公開だ。

Source:https://screenrant.com/deadpool-2-cable-stephen-lang/
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/5977208651/

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THE RIVER編集長。ライター、メディアの運営や映画などのプロモーション企画を行っています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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