『キャプテン・マーベル』マリア役ラシャーナ・リンチ、MCU作品の「大役」オーディション受けていた ─ 『ブラックパンサー』『ヴェノム』『アベンジャーズ』まで

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)映画『キャプテン・マーベル』(2019)の主人公キャロル・ダンバースのパイロット仲間マリア・ランボー役で一躍その名を世界に知らしめた女優ラシャーナ・リンチ。MCU映画出演という一握りのチャンスを『キャプテン・マーベル』で見事掴んだ彼女だが、スーパーヒーロー役を求めて本作以前のマーベル作品でもオーディションを受けていたのだという。
『キャプテン・マーベル』を経て、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2021年4月公開予定)を次回作に控えるリンチは、このたび英GQとのインタビューにて、自身の無名時代を振り返っている。自身の主演ドラマ「Still Star-Crossed」(2017)の撮影が行われていた2016年4月〜5月頃から、早くも「次はスーパーヒーローを演じたい」「マーベル作品を目指したい」という気持ちを胸に抱いていたというリンチは、「何年にも渡って」オーディションに挑んでいたそうだ。『キャプテン・マーベル』に起用された時を振り返りながら、以下のように続ける。
「マーベルのサラ・フィン(MCU作品のキャスティング・ディレクターを歴任)が、私が出入りしていたことを知っていたんです。大役と端役の両方でたくさんのオーディションを受けていましたから。」
大役というからには、リンチがオーディションを受けていた作品が気になるところ。これに関しては、「誰かは言いませんけど」とした上で、「『ブラックパンサー』ですね。この映画には友人が何人かいましたから」とリンチは明かしている。仮にリンチが『ブラックパンサー』(2018)で“大役”のオーディションを受けていたとすると、ダナイ・グリラ演じるオコエ、ルピタ・ニョンゴ演じるナキア、レティーシャ・ライト演じるシュリの3人が濃厚だろう。というのも、グリラとニョンゴの『ブラックパンサー』へのキャスティングが伝えられたのが2016年7月、ライトが2016年10月なのだ。まさにリンチがスーパーヒーロー役を目指し始めていた時期と重なることになる。
『ブラックパンサー』のほかにも、「あとは『ヴェノム』とか『アベンジャーズ』映画ですかね」と、オーディションを受けたマーベル作品を挙げるリンチ。「上手くいったの(作品)もちょっとはありましたよ」と当時を回顧した。
なお、現在は『キャプテン・マーベル』の続編企画が進行中だ。既報によれば、続編の舞台は前作の1990年代から現代に移るとのこと。監督には、リブート版『キャンディマン(原題:Candyman)』のニア・ダコスタが起用されている。リンチの続投は定かでない。