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「ハリウッド作品はゴミ」『シャザム!』主演ザッカリー・リーヴァイが批判 ─ 「ゴミを観に行くな」

ザッカリー・リーヴァイ「東京コミコン2019」
©THE RIVER

DC映画『シャザム!』シリーズの主演ザッカリー・リーヴァイが、ハリウッド作品を「ゴミ(garbage)」と切り捨てるコメントを発している。2023年8月12日(現地時間)に開催されたFAN EXPO Chicagoの壇上でリーヴァイが語ったものとして、米Entertainment Weeklyが伝えた。

リーヴァイはこのステージで、展開中の脚本家・俳優ストライキを支持しつつ、「個人的には、ハリウッドから出てくるコンテンツはゴミばかりだと思っています」と非難。「連中は、みんなのために素晴らしいものを作ろうとはしていません」と続けると、観客席からは熱狂的な拍手があがったという。

さらにリーヴァイは、「皆さん、映画の予告編を観て“すごい、めちゃくちゃ良さそうだ!”と思って、実際に観に行ってみたら“え、こんだけ?”ってなったこと、何回ありますか?一度チケットを買って座席に着けば、君のお金はもう彼らのものだ」と指摘し、「これを変えるための唯一の方法は、ゴミを観に行かないってこと。ゴミは積極的に避けよう。そうすれば、かなり変わってくるはず」と呼びかけたという。

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この頃のリーヴァイは、ハリウッド作品に対してやや傷心気味になっている。直近作『シャザム!~神々の怒り~』(2023)が批評・興行ともにあまりうまくいかなかったことを悔やんでいるのかもしれない。リーヴァイはこのことについて、「2作目は残念ながら評判が良くなかった。観客スコアはかなり高かったんですが、おかしなことに批評家スコアが低かった」と自虐的に語っている

また、リーヴァイは自身の思想に基づく言動で物議をかもすこともある。本人もこれを認識しているようで、「ネット上のヘイトや荒らし、派閥争いが有害な形で激しくなっています。作品や僕自身、または関係者のことが好きじゃないからという理由で、特定のプロジェクトを破壊しようとする人たちがいる」とも言及したことがある。

自身の主戦場であろうハリウッド業界を「ゴミ」と切り捨てるに至ったリーヴァイの心境は想像するほかないが、『シャザム!〜神々の怒り〜』の不調も少なからず影響を及ぼしているかもしれない。

リーヴァイが提案した「観に行かない」という選択肢は、例えばトム・クルーズのようなタレントが劇場鑑賞を積極的に奨励する姿勢とは全く相反する。リーヴァイは、品質主義よりも金儲け主義に走るハリウッドの映画スタジオを批判したかったのだと考えられるが、それは少なくとも部分的に、自身主演の『シャザム!』シリーズへの自己批判とも受け取られかねない。きっとリーヴァイなりの考えがあるはずなのだが、今回の発言限りではその全容を読み解くことはなかなか難しい。

Source:EW

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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