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トム・ヒドルストン、ロキを演じて「人生が大きく変わった」 ─ 「ロキは自分の居場所がない、打ちひしがれた心を持つ傷ついた魂」

東京コミコン2023 12月9日 トム・ヒドルストン 撮影写真

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)ドラマ「ロキ」シーズン2をもって、その役目に大きな一区切りをつけたロキ役のトム・ヒドルストン。黎明期よりMCUに参加して15年、米Deadlineが主催したイベントでこれまでの旅路を振り返り、その心境を明かしている。

ロキといえば『マイティ・ソー』(2011)での初登場以来、兄のソーやアベンジャーズを敵に回しながらも、憎めない存在としてファンから愛されてきた。初の単独作「ロキ」では自分の人生を内省的に見つめ直す様子も描かれ、劇中で見せた勇ましい姿はむしろヒーローのようであった。

ヒドルストンにとって、ロキはハリウッドで初めて掴んだメジャーな役。演じるのが「本当に大好きでした」と語るヒドルストンは、ロキとして歩んできた紆余曲折な道を「最も壮大で感情的なジェットコースターでした」と表現する。「彼はとても幅が広く、複雑さもあるので、同じものを演じているように感じたことはありません」。

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「ロキを演じたことで人生は大きく変わりました」と俳優人生への影響も語るヒドルストンは、「シーズン2の結末をとても誇りに感じている」とのこと。「何かを一周させることは、創造的にとても充実していた」と話しているように、シーズン2では『マイティ・ソー』で張られた伏線を見事に回収するような展開が描かれた。ヒドルストンは改めて、ロキの心情の変化をこう説明している。

僕は1作目から常に、彼には自分の居場所がないように感じ、打ちひしがれた心を持つ傷ついた魂として見ていました。その悲しみすべてによって、不満を募らせていくことになったのです。それが彼をシルヴィに結びつけましたし、不満が彼を『アベンジャーズ』や『マイティ・ソー』の映画の悪役へと駆り立てていきました。

メビウスから与えられたセカンド・チャンスは、彼が常に背負っていると感じていた大いなる目的を再発見するためのものでした。そしてそれは、彼が認識することも予想することもなかったような形で訪れました。彼にはまだ準備ができていなかったカタルシスのようなものを与えてくれました」。

以前、ロキの“現在地”について「誇りに思っている」とも語っていたヒドルストン。今回、ロキ再演の可能性について「お伝えできれば良いのですが、本当に分からないんです」と改めて説明している。一方、「今日こうして皆さんの前に立っているのは、観客が彼に対する好奇心と情熱、彼とのつながりを感じてくださったからです」とファンに向けた感謝も伝えた。

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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